19日からプロ野球観客制限緩和 セパ球場1万人以上に 「withコロナ」東京五輪へ試金石

[ 2020年9月19日 05:30 ]

18日、上限5000人での最後の試合となった京セラドームのスタンド
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 政府の大規模イベントの入場制限は19日、集客上限が各球場の収容人数の50%に緩和される。プロ野球は7月10日から上限5000人での興行を続けてきたが、各球団の判断で段階的に入場者数を増やす。1万人以上となる観客増は感染リスクという点では増す。感染予防ガイドラインの順守と、観客一人一人の協力は不可欠の中、興行の成功は、来年夏へ延期された東京五輪・パラリンピックへ大きな指針ともなる。

 新型コロナウイルスとの共生を探るステージは新たな局面を迎える。19日、セ・パ6球場は一斉に入場者を1万人以上に増やす。感染予防を徹底し、各球団は段階的に入場者を増やしていく。

 日本ハムは19、20日は上限1万5000人。次の本拠開催の29日のロッテ戦からは同2万人とする。札幌ドームは収容4万人超だが、すぐ50%とはしない。ソーシャルディスタンスの確保に座席は1席間隔で空け、状況を見て制限も再検討する。川村浩二球団社長兼オーナー代行は「対策をご理解いただき、安心して再度来場いただければ」と訴えた。

 21日から上限1万9000人とする巨人は入退場時の「密」回避へ、帰宅時は最寄りの水道橋駅、後楽園駅以外の利用協力を呼び掛ける。退場ゲートを指定し、警備員の誘導でほかの駅の利用を訴える。公共交通機関と球場周辺の飲食店などの混雑は、数万人規模の興行の大きな課題。土日祝日の試合は開場時間を通常より1時間早める。

 「来年の東京五輪へテスト、準備も必要。NPBとJリーグは、多くのスポーツイベントのモデルになってきている」と斉藤惇コミッショナーは話す。仮に観戦者が後に陽性反応を示すことがあったとしても、客席でクラスターを生まないための準備と対策が必要。来場するファンにも密集を避ける自覚が求められる。東京五輪開催へ向け、指針となる今回の緩和。ウィズコロナの興行スタイルの大きな一歩となる。

 ≪37.5度達しなくても入場拒否のケースも≫日本野球機構は新型コロナウイルス感染予防ガイドラインを改定した。入場制限の対象に「発熱症状」を加え、従来の基準の37.5度に達しなくても、平熱との比較などで発熱と認められれば入場を拒否する。また、マスクの有用性を強調する文言を改めて追加した。禁止されている大声を上げることや、マスクを着用しないファンには個別に注意などを行う。私設応援団の入場については各球団の判断に委ねる。

 ≪10・1以降出発分から東京発着も格安OK≫政府の観光支援事業「Go To トラベル」の割引を適用した東京発着旅行の予約が18日に解禁されたことで、地方から東京ドームや神宮球場へ、または、東京から地方球場への観戦旅行も格安となる。10月1日以降の出発分で、補助の上限は宿泊、パック旅行は1人当たり1泊2万円、日帰りは1万円。35%分は旅行代金から割り引き、残る15%分は旅先の飲食店や土産店で使える地域クーポンとして10月1日から配られる。

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