阪神・大山 20、21号連発で巨人・岡本に並んだ 「比べるのは昨日の自分」 矢野監督の教え胸に進化

[ 2020年9月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8-4中日 ( 2020年9月18日    ナゴヤドーム )

<中・神(13)>6回無死満塁、大山は左越えに逆転満塁本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神・大山悠輔内野手(25)が18日の中日戦で、決勝の逆転満塁弾を含む2打席連発を放った。2点劣勢の6回1死満塁で20号をかっ飛ばすと、7回には勝負を決める21号2ラン。本塁打王争いで巨人・岡本と並ぶ、リーグトップに躍り出た。球団では1986年のランディ・バース、生え抜きでは84年の掛布雅之が最後。チームを2連勝に導き、貯金を今季最多タイの4に増やした。

 ミスタータイガースの背中が見えてきた。2点劣勢の6回無死満塁。大山が決勝の逆転弾をかっ飛ばした。4年目で初の20号に到達すると、続いて2点優勢の7回1死一塁。今度は左手一本のフォロースルーで左中間席まで運んだ。今季2度目の2打席連発だ。

 「野球は流れのスポーツ。ホームランに限らず長打というのは流れを持ってこれる一つの手段なので。そういったところをしっかりやっていきたい」

 巨人・岡本と並び、本塁打王争いのトップに立った。残り44試合。生え抜き選手が本塁打王となれば84年の掛布以来36年ぶりの快挙だ。この夜は6打点を荒稼ぎして、今季57打点。試合前は7位だった打点部門で2位に浮上し、1位の岡本に4差まで迫った。

 この打点にこそ、強くこだわってきた。オフの契約更改で来季の目標を問われた際は「もっと打点を増やしたい。いいところで打ちたい」と必ず口にしてきた。そこにポリシーがある。

 「ランナーがいる時に打たないと増えない打点を一番大事にしたい。チームが打ってほしい時に打った。もしくは、仕事をした証拠だと思うので」

 入団前には打点王獲得を目標に掲げたこともある。だから、本塁打がフォーカスされたこの日も「20本、20本と言いますけど、どんな場面で打ったかが大事」とし、「殊勲打というのが勝敗に関わる大事な打点。一つでも多くするのが今年の目標。まだまだ足りない」と高みを目指した。

 進化を導いてくれたのは他でもない矢野監督だ。108試合で4番を務めた昨季。ミーティングでの「比べるのは昨日の自分。他球団や他の選手じゃない」との言葉が胸に刺さった。周囲の“雑音”を断ち切り、技術向上に専念できた。指揮官からは、さらなる期待を寄せられる。

 「数字を追いかけるのも大事やけど、今日みたいにチームが勝つとか、流れを変える1本が増えていけばいいと考えてると思う。チームを勝たせるための1本が30号になればいいし、もっともっと増えればいいんでね」

 首位・巨人とは9・5差でも、奇跡は起こすためにある。矢野監督を「男」にするべく、まだまだ打ち続ける。(巻木 周平)

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