新井貴浩氏 「あと1球」からの落ち着きに見た阪神・青柳の成長

[ 2020年7月11日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神3-2DeNA ( 2020年7月10日    甲子園 )

スポニチ評論家の新井貴浩氏
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 【新井貴浩 視点】青柳に尽きる。こんな悪条件で、セ・リーグNo・1の打線を抑えたのだから。低めに集め、しっかり内角も突いた。投球フォームなど自分と戦うのではなく、打者と戦えている。

 5回にソトを抑えた場面が象徴的だ。「あと1死」で試合は成立。追い込んで、「あと1球」になった。初めてファンも入った一戦で期待の声も耳に入る中、投げ急がず、自分から間合いを取ってボールを交換。落ち着きぶりも素晴らしい。

 雨の影響で2度も予定が変更になった今回の登板。体だけでなく気持ちの面でも調整が難しい。しかも、初回にいきなり本塁打を浴びるスタート。ばたついてもおかしくないところで全く動じない。ボールだけでなく、気持ちのコントロールもできるようになった。

 左打者に対してはシンカーを覚えたのが大きい。好調の佐野から奪った2三振が、それを象徴していた。初回はシンカーで空振り。これまで主にしてきたツーシームとスライダーはゴロを打たせる球で、空振りを取れる球が一つ加わるだけで打者は難しくなる。4回はバックドアのスライダーで見逃し。この攻めをされると、外のゾーンを広く待たないといけなくなり、シンカーもより有効になる。昨季以上の飛躍を予感させる投球だった。

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