明石商・中森、圧巻5回10K!8球団スカウトの前で大分商・川瀬とのドラフト候補対決に勝利

[ 2020年7月11日 18:18 ]

練習試合   明石商3―0大分商 ( 2020年7月11日    明石商グラウンド )

<明石商・大分商>先発し5回無失点と好投を見せた明石商・中森(撮影・亀井 直樹)
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 ともに甲子園の交流試合に出場する今秋ドラフト候補対決は、151キロ右腕に軍配が上がった。明石商の中森俊介投手(3年)が先発し、5回78球を投げ2安打無失点。2回まで全てのアウトを三振で奪うなど、5者連続を含む10三振を積み上げ、5回2失点だった相手先発の川瀬堅斗投手(3年)に投げ勝った。

 「調子は良くなかったんですが、先頭打者を抑えることは意識しました。初球にストライクが取れたことでうまく抑えられました」

 先週4日の智弁和歌山戦で初回に失点した反省を生かした。投球時のテークバックも修正し、対戦したのべ17人の打者のうち、13人に初球ストライク。一度も3ボールにもならず「調子の波が下がっているときに、その中でも常に上の状態で投げられるように」と話すように、雨上がりのマウンドで安定した制球力を披露。この日は最速146キロながら三塁すら踏ませなかった。

 8球団12人のスカウトが視察。巨人の岸敬祐スカウトは「もし去年の『BIG4』の中に入っても、佐々木、奥川に次ぐ位置にいると思います。素晴らしい投球術。教えてできるものではない」と大絶賛。ロッテの永野吉成プロ・アマスカウト部長も「スライダーがあそこまでキレると、高校生ではそうそう打てない」と舌を巻いた。狭間善徳監督は「7割ぐらいまでは来たかな。ただ、残りは3割ではない。良いときを知っているから、もっと力は出せる」と期待する。

 18日の兵庫県の独自大会開幕まで1週間を切った。「残り少ない大会なので、ピークを甲子園(桐生第一との交流試合)に持っていけるように」。剛腕の逆算に狂いはない。

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