阪神・大山 これぞ4番弾!矢野監督も称賛 4番で10打数5安打4打点

[ 2020年7月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-2DeNA ( 2020年7月10日    甲子園 )

<神・D(4)> 1回1死、大山は左越えソロを放つ(撮影・大森 寛明)
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 結果的に1点差で逃げ切った試合展開を考えれば、4番の一振りが大きかった。3試合連続で「4番・三塁」で先発した大山が初回、大貫の甘く入ってきたカットボールを強振。5日の広島戦以来、リードを広げる3号ソロを左翼スタンドに運んだ。

 「逆転してすごく勢いに乗っているところだったので、その流れに乗ってスイングした結果がホームランだったので、すごく良かった」

 糸井の内野ゴロの間に糸原が勝ち越しの生還を果たし、走者なしとなった直後の一撃だった。「代打の時からしっかり自分のスイングはしようと決めていたので。その結果、いいスイングができたと思います」。大貫とは昨季9打数5安打で打率・556、1本塁打3打点。相性の良さは今年も健在だった。

 108試合で4番を張った昨季から一転、今季は三塁の定位置争いでマルテの後塵(こうじん)を拝した。「やっぱり出られなかった時期というのは悔しかったですし、それでもやっぱり出た時に結果を残せるように準備はしてきた」。マルテの故障で4番に座ってから3試合で10打数5安打4打点、打率・500。「そこで自分の結果を残さないと生き残っていけないと思っていますし、そういう危機感を持って常に試合に臨んでいます」と満足することなく次の試合を見据えた。

 矢野監督も「中身がどの打席もしっかりできている。力も抜けて悠輔らしいバッティング。本当に今の打撃を続けて言ってくれたら頼もしいバッターになるんじゃないかなと思っています」と目を細めた。つかんだ4番の座を簡単に手放すつもりはない。「声援の力はすごく大きい」と感謝する虎党に向けて、結果を残し続ける。 (阪井 日向)

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