ソフトB ギータ弾でサヨナラ勝ち!本拠1000勝 マッチ1号「熱男~!」でお膳立て

[ 2020年7月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―1楽天 ( 2020年7月10日    ペイペイD )

<ソ・楽>10回、柳田が中越えにサヨナラ本塁打を放つ(撮影・岡田 丈靖
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 ソフトバンクは10日、楽天に2―1でサヨナラ勝ちし、ペイペイドーム通算1000勝を飾った。延長10回に柳田悠岐外野手(31)が豪快な本塁打で投手戦に終止符を打った。松田宣浩内野手(37)も、待望の今季1号。約1800人の限定ながら今季初めて観客を入れて行われたゲームで、お祭り男たちが本領を発揮した。

 本塁前、ソーシャルディスタンスを保った歓喜の輪に入った。歓声は大きな背中に向けられた。柳田が今季初めて入った観客試合を、ひと振りで決めた。

 「打った瞬間、行ったなと。いいとこに来られたら、しゃあないなと。とにかく自分のスイングをすることだけ考えました。ホームランはどれもうれしいけど一生忘れることはないかな、と思います」

 1―1の延長10回の先頭。対峙(たいじ)するのは8日に6号ソロを食らわせたシャギワ。前回は内角直球だった。そのため3球連続ツーシーム攻め。4球目もツーシームだった。柳田は、腰でためてフルスイング。左中間へ、劇的な7号ソロとなった。

 18年4月15日のロッテ戦以来となるプロ通算5本目のサヨナラアーチで本拠地ドーム通算1000勝へと導いた。国内初の開閉式屋根を持つ多目的スタジアムとして1993年に誕生。球場名を替えながら通算1769試合目だ。

 「1000」と書かれた記念Tシャツを着た柳田は「やはり、いつも以上に拍手などがあって引き締まった。僕(が打ったの)はたまたまです。積み重ねてきた先輩方のおかげ」と謙虚に喜んだ。

 “元祖お祭り男”のお膳立てがあった。松田宣が2回2死で則本の149キロ外角直球を逆らわずに腕を伸ばし先制ソロ。今季18試合目、72打席目でお待たせの1号だ。

 ベンチ前で右翼席に向かって「熱男~!」と叫び、球場のボルテージを最高潮にした。「しっかり捉えられたし1本出て良かった。お客さんが入ってくれているのもあるし、もっと打って勝ちたい」。実は柳田は、打った直後の松田宣にベンチで言われていた。「“やっぱり、俺はプロ野球選手だ”と言われて。お客さんあってのプロ野球と思いますし。松田さんは真のプロ野球選手と思います」と、お立ち台で先輩を立てた。左右の大砲競演で連敗を止めた。

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