福岡で全国初の独自大会開幕 三池工が連勝、両試合で本塁打の栗原「めちゃくちゃ楽しかった」

[ 2020年6月22日 05:30 ]

<三池工・浮羽工>2試合連続で本塁打を放つなど活躍した栗原
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 福岡県の代替大会に参加できない学校のために福岡県高野連が主催した「筑後地区高校交流大会」が21日、開幕した。浮羽工グラウンドで3チームで2試合が行われ、1965年夏の甲子園優勝経験がある三池工が連勝した。地方大会の中止発表後、県高野連が主催する公式戦の開催は全国で初。この日参加した3年生にとっては、引退試合となった。

 福岡県で高校球児の夏が始まった。2試合とも大勝した三池工ナインは「密」を避けて2列で校歌を熱唱した。3年生を含む現チームでは今年最初で最後の公式戦。負けずに終わった夏に、次郎丸岳博監督(32)は「コロナの影響で(練習ができないなど)悩みながら過ごした時間があっただけに、きょうの2試合は選手にとって幸せな時間だったと思う」と感慨深げに話した。

 三池工は巨人・原監督の父・貢さんが監督だった1965年に甲子園に初出場し、全国優勝に導いた古豪だ。就職する生徒がほとんど。求人数が例年に比べて厳しいという声もある。7月2日から期末考査があり、そこでの成績が採用結果に影響することを理由に、交流試合を3年生の幕引きの舞台に選んだ。

 ゲームは4番の栗原慎治捕手(3年)が2試合連続で本塁打を放つなど、2試合とも20点以上を奪うなど打線が爆発。主砲は「めちゃくちゃ楽しかった」。充実した表情で振り返りつつ、「やり切ったのもあるんですけど、夏の甲子園を懸けた大会もしたかった」と本音ものぞかせた。

 新型コロナ対策としてイニングごとに、手指を消毒。ベンチで出場しない選手はマスクをつけた。ハイタッチの代わりはエアタッチ。「その分、声を出して盛り上げようと思いました」と栗原。3年生11人全員に、この日は出場機会があった。観戦が認められた保護者の前で、笑顔でユニホームを脱いだ。

 ◆・・・第1試合に出場した浮羽工は三池工に1―22で敗れた。「7月開幕の「代替大会に出場したい」という選手の声もあったが、7月の期末考査、その後の就職を大事にしたいという選手が多かったため、この交流試合を選んだ。結果は大敗だったが、坂田駿主将(3年)は「思うようにいかなかったけど、思い出に残る試合になりました。悔いはないです」と表情は晴れやかだった。

 ◆・・・総勢11人のありあけ新世と輝翔館の連合チーム「南筑後連合」第2試合に登場し1―23で敗れ、短い夏を終えた。ありあけ新世は就職に向けた定期考査が控えており、輝翔館の大田礼央(あきふみ)監督は「切り替えが早い方がいいと思った」と、7月開幕の代替大会ではなく、交流戦出場を決めた。両チームの3年生4人にとってはこれが引退試合。「勝たせてあげたかったが、諦めずに一生懸命やってくれた」とねぎらっていた。

 ▽21日の試合結果
三 池 工 22―1 浮 羽 工
三 池 工 23―1 南筑後連合

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