巨人 唯一の3連勝!北村 4回代打起用でプロ初安打初打点

[ 2020年6月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―1阪神 ( 2020年6月21日    東京D )

<巨・神>4回2死二、三塁、左前適時打を放つ北村(撮影・木村 揚輔)
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 12球団で唯一の開幕3連勝だ!巨人は21日、阪神戦で逆転勝利。原辰徳監督(61)が1点を追う4回に早くも代打起用した北村拓己内野手(24)がプロ初安打で初打点を記録するなど勝負に徹する鬼の采配で一挙5点を奪った。岡本和真内野手(23)も今季1号を放つなど好調を維持。父の日に「原チルドレン」が躍動し、阪神との開幕カード3連勝は球団史上初の快挙となった。

 巨人のユニホームに袖を通して通算32年目。そんな原監督でも球団初の対阪神開幕カード3連勝は「思ってもない結果」だった。勝因は打者一巡5得点の4回。名将が即断即決の采配を見せた。

 「タイミングが合っていない湯浅より、お兄ちゃんの北村を」。1点ビハインドから岡本の逆転2ランなどでリードを2点とし、なお2死二、三塁。開幕3戦目にして1番でプロ初スタメンに抜てきも2打席連続で空振り三振していた20歳の湯浅に、4歳年上の代打・北村を送った。

 早い回での勝負手には「(北村の)ファイティングスピリットに火をつける」という狙いがあった。若武者は期待通りにガルシアのチェンジアップを左前にはじき返す。今季初出場で響かせた快音。プロ3年目、通算9打席目の初安打が適時打となった。原監督が今年1月に正一塁手候補にも名前を挙げた24歳は「やっと打てた。僕として本当のスタートを切れた」と喜んだ。

 大きな目に鼻筋の通った顔立ちの北村はG党の間で女優の広瀬アリス似と人気が高い。18年のMLB選抜戦では一塁コーチで参加した星稜の先輩、松井秀喜氏からは「頑張れよ、星稜魂だよ」と声も掛けられた。まさに「魂」でプレーすることを見抜いてくれている原監督の代打起用に、最高の結果で応えた。

 亜大2年時。人生で一度だけ野球をやめようとした。不振で試合に出場できない日々を父・英治さん(54)に相談すると返ってきた言葉は「やめて帰ってこい」。予想外の優しい言葉で逆に「自分には野球しかない」と奮い立ち、レギュラーを奪ってプロの扉も開いた。この日は父の日。石川県金沢市に住む父には日本酒を贈った。感謝の思いであふれる孝行息子は「初安打の記念球もプレゼントできる」と喜んだ。

 「原チルドレン」が躍動して12球団で唯一の開幕3連勝。北村にとって球界の「父」である原監督は「成長株の一人。役割を果たしてくれた」と評価し、チームについては「本当にいいスタートを切った。新たな気持ちで3連戦迎えたい」と言った。コロナ禍で開幕した特別なシーズン。昨季リーグ王者が最高のスタートを切った。(神田 佑)

 ≪開幕3連勝→過去18度中10度V≫巨人の開幕3連勝は17年以来19度目。阪神3連戦での開幕3連勝は今回が初めてだ。また、原監督にとっては13年以来2度目だが前回は○△○○と1引き分けをはさんでおり、開幕3戦での3連勝は初となった。なお、チームが開幕3連勝以上を記録した過去18シーズンのうち、原監督の13年を含む10度優勝しているが、今季はどうか。

 ◆北村 拓己(きたむら・たくみ)1995年(平7)8月29日生まれ、石川県出身の24歳。星稜で3年夏の甲子園に出場し初戦敗退。亜大では主将を務めてベストナインを2度獲得した。17年ドラフト4位で入団。18年7月20日の広島戦でプロ初出場。1メートル81、85キロ、右投げ右打ち。血液型はA。

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