大リーグの選手会が投票を延期 新型コロナの第2波が影響 水面下の交渉もまだ継続か?

[ 2020年6月22日 10:06 ]

投票を延期した第リーグ選手会のクラーク専務理事(AP)
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 大リーグの選手会は21日にロブ・マンフレッド・コミッショナー(61)が提示した「60試合制」の是非を問う投票を行う予定だったが直前で延期。これによりたとえ合意に達したとしても、26日(投手)と28日(野手)になると見られていた選手のキャンプ集合日はさらに数日間ずれこむことになった。

 米国では現在、新型コロナウイルスの第2波と思われる感染が拡大中。フロリダ州のキャンプ地にいたフィリーズの5選手が検査で陽性反応を示したことを受けて大リーグの全30球団はキャンプ地の施設をすべて閉鎖しており、「70試合制」を要求している選手会側はこの状況分析に時間が必要になったとされている。

 さらにAP通信やスポーツ専門局のESPNなどによれば、投票直前になってマンフレッド・コミッショナーが選手会のトニー・クラーク専務理事(48)に「もし2020年シーズンに十分な試合数が確保されない場合には(合意事項に入っていた)2021年のプレーオフ枠拡大とナ・リーグでのDH制採用は中止にする」とメールで通達。諸条件が重なって投票が先送りされる結果となった。

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