ヤクルト・ドラ1奥川 衝撃初ブルペン!池山2軍監督「マー君より重い」 4月実戦デビューも

[ 2020年2月23日 05:30 ]

プロ入り後、初めてのブルペン投球で力投するヤクルト・奥川
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 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(18=星稜)が宮崎・西都での2軍キャンプ最終クール2日目の22日、プロ入り後初めてブルペンに入り、片膝立ちの捕手に直球のみ22球を投げた。1月に痛めた右肘の不安を感じさせない球威に、池山隆寛2軍監督(54)は、ヤンキース・田中将大投手(31)のプロ1年目よりも球の重さがあると絶賛。調整が遅れていた超高校級右腕が、鮮烈な一歩を刻んだ。

 他の投手陣が投げ終え、無人になったブルペン。奥川は喜びと緊張感の入り交じった顔で足を踏み入れた。「1人だったので、見られていてちょっと緊張するな…」。それでも、ウオーミングアップ15球、プレートから13球の立ち投げを終える頃には、堂々たるオーラをまとっていた。

 小山田貴雄ブルペン捕手に膝立ちになってもらい、本格投球がスタート。セットポジションから直球を22球投じた。プロの投手としての第一歩となる、令和2年2月22日。「22球に決めていた。そろえたかった。今日が節目。また新しいスタート。気持ちよかったです」。先月15日に右肘の軽い炎症と診断され19日間のノースローも味わった。「長かった。投げられないのがストレスだった」。抑えてきた思いを込めた。

 立ち投げの最中に奥川の後方から捕手の後方にまわった池山2軍監督は、初ブルペンとは思えない球威に「久しぶりに凄いボールを見た。ボールがドーンと来る。マー君の1年目よりボールが重いかもしれない」。楽天打撃コーチ時代の07年に見たヤンキース・田中の新人時代をしのぐ衝撃とした。小山田ブルペン捕手は「体感的には145キロは出ていた。下手したら150キロくらいかな」とし、07年ドラフトでヤクルト入りした同期で、最速161キロを誇る由規(現楽天)を引き合いに出し「由規とは違う真っすぐ。落ちずに噴き上がるようだ」と話した。

 池山2軍監督がさらに評価したのが修正力だった。「キャッチボールが(キャンプで)一番、悪かった。でもブルペンは良かった。さすが」。奥川自身、上半身主導で力んでしまい「うまくいっていなかった」というキャッチボールから、ブルペンのアップで下半身主導へと意識し修正。さらに投球の中で「クイック気味の方がタイミングが合っていた」と状態を見極め微調整する対応力を見せた。

 23日の状態に問題がなければ、24日に再度ブルペン入りする。実戦について池山2軍監督は「4月とかになってくると思います」と話した。

 「(今後は)もうちょっと落ち着いてできると思う。仕上げることには焦っていない」。着実に、かつ力強く、背番号11は階段を上り始めた。(春川 英樹)

  ▼ヤクルト・高津監督(オープン戦の広島戦前に映像を確認)抜群だったね。質は素晴らしい。あの力加減で、あの球がいくのかと。良い投手であることは間違いないと思える立ち投げだった。

 【奥川これまでの経過】

 ▽1月14日 埼玉・戸田での新人合同自主トレで約70メートルの遠投。

 ▽15日 横浜市内の病院で検査を受けた結果、右肘に軽度の炎症が見られ、ノースロー調整が決定。

 ▽23日 首脳陣ミーティングで奥川のキャンプ2軍スタートが正式決定。

 ▽29日 新人合同自主トレを打ち上げ。「焦らずやっていく」

 ▽31日 人生初のスーツ姿でキャンプ地の宮崎・西都入り。

 ▽2月1日 西都キャンプ初日。解禁されたシャドーピッチングを約10分。

 ▽3日 20日ぶりにスローイング練習。15、18、20メートルの距離で計38球のネットスロー。翌4日は20、25メートルで計55球のネットスロー。

 ▽6日 23日ぶりにキャッチボール再開。最長30メートルで計81球。

 ▽15日 リハビリでの別メニュー調整から全体練習に復帰。

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