西武・山川2発!“獅子の山ちゃん”大暴れ「50、打ちま~す」

[ 2019年6月7日 05:30 ]

交流戦   西武9―2広島 ( 2019年6月6日    メットライフD )

5回無死、ソロを放つ山川(撮影・久冨木 修)
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 西武・山川穂高内野手(27)が6日、広島戦の3回に右中間場外へ24号2ランを放つと、5回には2打席連発となる25号ソロを左翼席へ運んだ。規格外のパワーで、今季の本塁打は驚異の65発ペース。球界屈指の人気を誇る主砲に引っ張られ、打線は今季最多の5本塁打と爆発し、昨季のリーグ王者対決を2勝1敗と勝ち越した。 

 ドッカンドッカン。「球界の山ちゃん」は笑いを取るのではなく、豪快な一発でファンを狂喜乱舞させる。今季2度目の2打席連続アーチを放った山川は、お立ち台で「50、打ちま~す」とさらりと言った。その数字は、この男にとって驚きでも何でもない。

 「久しぶりにバットに(ボールが)乗るというか“かんだ”気がする。完璧。打ったことのない打球だった」

 まずは3回無死一塁。広島の「山ちゃん」山口のスライダーをのけぞりながら粉砕した24号2ランは、右中間後方の通路に達する特大弾だ。右方向へは今季2本目の「レア弾」に「おまけ。あっちに飛んだだけ」と笑った。5回無死では高く上がった打球をパワーでねじ込む、滞空時間約7秒の左越え25号ソロ。目標のシーズン50発へ55試合で半分に達した。それどころか現在65本ペース。60安打で60打点という稼ぎっぷりにも驚きだ。

 「ボールの見え方、しっかり振ることは練習からできている」。そのフリー打撃。山川はスパイクを履かず、ランニングシューズでフルスイングを繰り返す。「普通なら滑って打てない」(赤田打撃コーチ)が、山川は平然と「極端な話、試合でも打てる。(スパイクで)土をかむ必要がないんで」。強じんな下半身がパワーの源。この日の試合後も、深夜の室内練習場で満足するまで打ち込んだ。

 ちまたでは南海キャンディーズ・山里亮太が女優・蒼井優と結婚して話題騒然。「山ちゃん」はツイッターのトレンド世界一にもなった。球界の山ちゃんも球宴ファン投票の中間発表で唯一20万票超えと人気を集める。主砲の2発に導かれ、打線は先発全員安打&今季最多の5発。昨季リーグ覇者同士の3連戦を勝ち越した。

 「山ちゃん?呼ばれるっちゃ呼ばれますね」と山川。この3試合は全てマルチ安打。この勢い、世間を騒がす芸能界の山ちゃんにも負けていない。 (鈴木 勝巳)

 ≪4年ぶり交流戦5発≫西武が今季初の5本塁打で広島に快勝した。西武の1試合5本塁打は18年7月31日ソフトバンク戦以来。交流戦では15年6月6日DeNA戦以来ちょうど4年ぶり5度目で広島戦では初めてだ。また、山川(西)が今季4度目、通算14度目の1試合2本塁打以上。山川が2発放った試合は18年7月7日楽天戦から7連勝となった。

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2019年6月7日のニュース