巨人・桜井、先発初勝利 “遅咲きのヒーロー”親孝行の7回途中1失点

[ 2019年6月7日 06:00 ]

交流戦   巨人2―1楽天 ( 2019年6月6日    楽天生命パーク )

力投する先発の桜井(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 遅咲きの桜が開花した。新人時代の16年以来、3年ぶりに巡ってきた自身2度目の先発のチャンス。巨人・桜井は「3年ぶりで凄くうれしかった。感謝の気持ちを持って投げました」と中継ぎ時代に行き着いた脱力フォームで、セットポジションから投げ込んだ。

 直球は最速149キロを計測し、カーブを112球中25球も多投して幻惑。3者連続を含む8奪三振で、6回2/3を3安打1失点だ。1年目の16年3月30日DeNA戦でプロ初登板初先発するも試合途中に右肘痛を発症。昨年は1軍登板がなかった。今季中継ぎでプロ初勝利を挙げたが、先発で正真正銘の2勝目を挙げ「最初の時とは達成感が違う。苦しいときが今につながっている」と振り返った。

 1年目のキャンプ中、父・忠俊さんと母・幸子さんに手紙を送った。「目標に向かって課題をしっかりと見つめ頑張ります」。感謝の気持ちを込めてから3年がたった。宮本投手総合コーチも「遅咲きのヒーロー、大変長らくお待たせしました!」と喜んだ15年のドラフト1位右腕が、本当の親孝行を果たした。(神田 佑)

続きを表示

2019年6月7日のニュース