「福浦」のルーツは熊本にあり 同姓として担当となった年の快挙に不思議な縁感じた

[ 2018年9月22日 17:17 ]

ロッテ・福浦 2000安打達成

<ロ・西>8回無死 福浦は右越え二塁打を放ち通算2000安打を達成(撮影・三島 英忠)
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 ある時「福浦」のルーツについて話したことがある。同姓の私は熊本県出身だと伝えると「うちもおやじは熊本なんですよ」と意外な共通点があった。

 千葉県浦安市で生まれ、習志野市で育った。習志野高から入ったロッテでは現役25年目。フランチャイズプレーヤーの代表格だが、父の出身地は熊本県葦北郡芦北町である。

 「福」と「浦」――。ありふれた漢字二文字の組み合わせの「福浦」だが、家族や親戚以外で会うのは初めてだ。姓氏研究家の森岡浩氏(57)によれば、「福浦」の全国順位は4200位近辺。「最も多いのは熊本と鹿児島の県境付近。この地域は肥後国葦北郡福浦村(熊本県葦北郡芦北町)がルーツ。今も芦北町に特に集中しています」と森岡氏。先祖をたどればどこかでつながるのかもしれない。

 「父方の祖父母の家は駄菓子屋でね。帰省した時、お菓子がたくさんあって楽しかった。じいちゃんにグローブを買ってもらったのをよく覚えていますよ」。父親は八代一(現秀岳館)の野球部に在籍していたことなど、練習中にほとんど無駄話をしない男が、共通項「熊本」のキーワードに多弁になった。

 私は昨季まで20年間、福岡で勤務し、14年間、地元のプロ野球担当だった。ロッテ・福浦のことは気になる存在だったが、今年1月に東京転勤し、担当となったシーズンに偉業が達成された。大げさかもしれないが「運命」に引き寄せられた不思議な縁を感じてしまった。(ロッテ担当・福浦 健太郎)

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