大山&陽川 逆転CSへ希望打 生え抜き右の大砲2人がカ〜ン!カ〜ン!

[ 2018年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―7広島 ( 2018年9月21日    マツダ )

<広・神>3回2死一、三塁、大山は足を滑らせながらも先制の適時二塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 ため息が出るような敗戦にも明るい話題がなかったわけじゃない。先制劇に絡んだ阪神の大山と陽川の存在感は光った。まずは0―0の3回2死一、三塁から大山が広島・野村の内角シュートに肘を畳んで対応。三塁線を破る二塁打とし、三塁走者の梅野を先制の本塁へ還した。

 4番・糸井が四球を選んで満塁。続く陽川が1点で終わらせない。カウント2―2からの5球目、内角低めのチェンジアップを左翼線へライナーではじき返して走者2人が生還。一挙3得点を奪い、価値の高い先制劇をつくりあげた。

 「追い込まれていたので、コンパクトにスイングしにいきました。先制直後で、1点でも2点でも欲しい場面。追加点が取れて良かったです」

 手痛い逆転負けで薄れがちだが、序盤に見せた攻撃は前向きに捉えていい。福留の先発復帰が遅れている状況で右の大砲候補2人は好調が続いている。

 9回先頭で左前打を放ち、2試合連続複数安打をマークした陽川は9月の成績が71打数22安打、打率・310、2本塁打17打点。一方、9月のここまで全16試合に3番で先発している大山は69打数27安打の打率・391、8本塁打、20打点。2人とも主軸の名に恥じない数字を残しはじめている。

 敗戦後の帰途で大山は「そうですね…」と1点差の8回2死満塁で中飛に倒れた打席を悔やみ、陽川も「チャンスだったので、流れに乗れました」と話してバスへ乗り込んだ。一戦必勝で戦う日々、結果も求められる2人は目前の打席に必死。猛虎にとっては開幕から糸井、福留らベテラン頼みだったポイントゲッターの枠にハマりつつある2人の活躍は、逆転CSへの希望だ。(巻木 周平)

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