ロッテ福浦 2000安打王手 雄星から技あり流し打ちでついに

[ 2018年9月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―7西武 ( 2018年9月21日    ZOZOマリン )

<ロ・西>7回無死、福浦は菊池から通算1999安打目となる左前打を放つ(撮影・三島 英忠)
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 四半世紀の現役生活で磨いた技だ。7回だ。先頭で打席に入ったロッテ・福浦は、真ん中低めにきた左腕・菊池の142キロを捉えた。打球は三遊間の真ん中を破った。通算1999本目の安打は、「流し打ち」のお手本ともいえるような打球だ。ついに残りは1本。42歳は落ち着いた口調で振り返った。

 「しっかりしたスイングができました。残り1本、頑張るよ」

 ここ数年は代打が多かったこともあり、菊池との対戦は15年9月5日(QVCマリン)で1打席(遊飛)のみ。3年ぶりの対戦へ試合前はティー打撃から反対方向を意識して打球を飛ばした。2回1死の第1打席は外角の141キロ直球に空振り三振。「外角を狙ったけど球威があったし、思うようにいかなかった」。5回無死一塁の2打席目も一ゴロ併殺打だが、3打席目は正確にコンタクトした。

 9回2死で打順が回ると、球場全体からの大歓声に包まれた。2000安打へ、最初の「挑戦」はヒースの前に空振り三振。「今日来てくれていたお客さんに(2000安打を)見せたかった。最後、決めたかった。悔しいですね…」。試合後、ベテランの心には残り1本の高揚はなく、2万3596人の期待に応えられなかった無念さが支配した。

 22日の同カードでもスタメンの予定だ。「勝って決めたい」。チームは今季ワーストの7連敗となった。98年にプロ野球記録の18連敗も体験した男は大記録に王手をかけた夜もまた、勝利に飢えていた。 (福浦 健太郎)

 ▼ロッテ・石川(右足首捻挫から復帰も、5回6失点で2年ぶりの10勝ならず)感じとしては良かった。6点取られたけど、そんな感じがしない。次に向けて、調整していきたい。

 《福浦も続けるか》福浦(ロ)が7回に菊池(西)から今季37本目の安打を放ち、通算2000安打に残り1本とした。チームで過去に2000安打を達成した榎本喜八、有藤道世を見ると、両者とも1999安打目を放った次戦で大台に到達したが、福浦も続けるか。なお、西武の予告先発の今井とは9日に初対戦。3打数2安打、1本塁打の好結果を残しており、期待が膨らむ。

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