JR東日本1―0完封リレー 西田“グッデン魂”で5連続K

[ 2018年7月21日 05:30 ]

スポニチ後援第89回都市対抗野球第8日・2回戦   JR東日本1―0新日鉄住金鹿島 ( 2018年7月20日    東京D )

7回2死満塁のピンチを切り抜けたJR東日本・西田(右)は板東と抱き合って喜ぶ(撮影・西川祐介)
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 2回戦3試合が行われ、JR東日本(東京都)は新日鉄住金鹿島(鹿嶋市)を相手に2投手で1―0の完封リレー。西田光汰投手(20)が好救援し、準々決勝に進出。鷺宮製作所(東京都)も昨年準優勝の日本通運(さいたま市)を相手に3投手の継投で1―0の完封リレー。三菱重工神戸・高砂(神戸市・高砂市)も準々決勝に駒を進めた。

 怖いもの知らずの20歳右腕だ。高卒2年目の西田が7回の大ピンチで先発の板東を救援。見事な火消し役となり、JR東日本をベスト8に押し上げた。

 「僕はピンチの方が思い切って投げられます。緊張というより、“やってやる”という感じです」。1―0の7回だった。6回まで完璧な投球を続けてきた板東が初めて連打を許し2死一、三塁。打席に1回戦で一発を放っている左の林を迎え、堀井哲也監督が動いた。左対左より「度胸を買った」と西田をマウンドに送り込んだ。

 林こそ歩かせたが、代打・安達を縦のスライダーで三振。1点差のヒリヒリする場面を切り抜け、ニヤリとしてマウンドを下りた。8回は3者三振。9回の先頭も三振と5者連続だ。2回1/3を無安打無失点に抑え、先輩の手荒い祝福を受けた。

 昨年8月に右肘の遊離骨除去手術を受けた。その間、肩の可動域を広げ、走り込んで下半身を鍛えた。その努力が今年生きている。マウンド度胸も大体大浪商の大先輩・牛島和彦氏(本紙評論家)を連想させる。「少しでも近づきたい」と本人もプロ入りを目指す。

 今春行った米国でのキャンプでは、メッツなどで活躍した往年の大投手、ドワイト・グッデン氏から「打者にアタックしろ」と金言を授かった。この言葉を胸に腕を振った。

 先発の板東も22歳。若い投手陣が田嶋(オリックス)の穴を埋め、頂点へのレールを走り始めた。 (落合 紳哉)

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2018年7月21日のニュース