“雨ッセ”無敵 中止後一人で5戦5勝 虎不敗継続8戦8勝

[ 2018年6月13日 05:30 ]

交流戦   阪神10―5日本ハム ( 2018年6月12日    札幌D )

<日・神>メッセンジャー(中央)は8勝目を挙げ、ナインを出迎える(撮影・岩崎 哲也)
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 最後は少し息切れしたが、エースの役割をしっかりと果たした。2年ぶりの札幌見参となった阪神・メッセンジャーが日本ハム打線の前に仁王立ち。大量リードにも守られて7回まで1失点と力投し、8勝目を手にした。

 「シリーズの頭だったし、チームとしていい戦い方ができた。自分も良い仕事ができたと思う。8回だけは残念だったけどね」

 少し苦笑いして振り返ったのは10―1で迎えた8回だ。先頭の中島から4連打を浴びて降板し、この回に4失点。最終的には7回0/3を8安打5失点となったが大差が付いた後のことで、きっちり試合をつくったことには変わりない。香田投手コーチも「それまですごくいい投球をしてくれたからね。さすがとしか言いようがない」とねぎらった。

 ストレートの球威、制球とも良く、今季効果的に使っているカーブも随所で決まった。前回登板の5日オリックス戦は5回3失点で悔しい3敗目を喫していただけに、立ち上がりから気迫を前面に出して腕を振った。

 チームの「不敗神話」も継続させた。異例のペースで雨天中止が増えている中、中止直後の試合はこれで8戦8勝。うち5勝を自身の白星で飾っているのが自称「雨ッセ」だ。登板間隔や球場の違いをものともしないタフネスぶりが、虎の大黒柱の真骨頂だ。

 札幌での登板は16年6月11日以来。チーム本隊はこの日の当日移動だったが、先発のメッセは前日入り。前夜には7回無失点の快投を見せた2年前と同じラーメン店に足を運んだ。「久しぶりだったから、以前に好投した時と同じラーメンを食べに行った。その効果もあったね」。虎党にはおなじみの大好物でパワーを充電。北の大地の寒い夜に、熱々の力投を見せた。(山添 晴治)

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2018年6月13日のニュース