なぜ、パ・リーグは強いのか 栗山監督の結論“ソフトバンクの存在”に納得

[ 2018年6月13日 10:00 ]

ベンチから試合を見つめる栗山監督
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 今年の交流戦は、ここまでヤクルトが首位を走るなど、例年と比較すると、セ・リーグが健闘している。交流戦元年だった05年から自分が担当していたロッテが2年連続優勝。その後もヤクルト、日本ハム、ソフトバンク、日本ハムと担当したが、パ・リーグの強さを目の当たりにし続けてきたのが実情だ。

 なぜ、パ・リーグは強いのか。これまでも、いろんなところで議論されてきた話題だ。DH制の有無はもちろんのこと。球場の広さ、投手の質の違い、移動など――。本当の正解は分からないが、多くの答えが挙げられた。

 冗談半分の話だが、ソフトバンクが本拠地とする福岡には中洲、日本ハムの札幌にはススキノという国内有数の繁華街がある。セ・リーグにとっては、1年に一度にしか訪れることのできない場所で、海の幸などを堪能することを楽しみにする球団関係者も多いだろう。もちろん、選手にとっては気分転換にもなるが、ときには疲労が残ることもあるだろう。これも多少影響があるのでは、なんて思ったりもする。過去10年間の交流戦通算勝利数は1位がソフトバンク、2位が日本ハムだが、どうだろうか。

 2年前に、日本ハム・栗山監督から聞いた「パの強さ」は「なるほど!」と思った。その理由はソフトバンクの存在だ。「パ・リーグはあれほど強いソフトバンクに、どうやったら勝てるのかとみんなが考えながら戦っている。だからだよ」。過去14年間で勝率1位は実に7回。昨年まで3年連続1位と、近年のペナントレースと同様にソフトバンクは交流戦で圧倒的な数字を残している。

 そんなソフトバンクも交流戦前半は6連勝発進したが、ここ6試合は1勝5敗で西武、ロッテ、オリックスに並んで2位タイ。ヤクルトを追いかけるパ・リーグ勢。平成最後の交流戦はどんな結果になるのだろうか。(記者コラム・横市 勇)

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