阪神・中谷 自身最多5打点 高山に続いた!虎21日ぶり1戦2発

[ 2018年6月13日 05:30 ]

交流戦   阪神10―5日本ハム ( 2018年6月12日    札幌D )

<日・神>4回2死三塁、中谷は左越えに2号2ランを放つ(撮影・岩崎 哲也)
Photo By スポニチ

 滞空時間の長い大飛球が左翼ポール際に消えていった。4回2死三塁。打った瞬間、打席の阪神・中谷は、打球の行方を願うような目つきで追った。「入ってくれたと思った」。祈りは通じ、チームとして5月22日ヤクルト戦以来21日ぶりとなる1試合複数本塁打を決めた。

 「追い込まれてしまったので、つなぐ意識で打ちに行きました。コンパクトにバットを出せたことがいい結果につながってくれた」

 斎藤が投じたカウント2―2からの5球目、高めに浮いた直球をジャストミートした。5月27日の巨人戦以来となる2号2ランで、斎藤を完全KO。「あれ(本塁打)で楽になった。5点差と、7点差では大違いですからね」。苦しい采配が続いていた金本監督も、笑顔で称えた。

 ただ、北の大地では華麗なアーチだけでは終わらなかった。1点リードの3回1死満塁では左犠飛。「最低限の結果でしたが追加点を取ることができて良かった」。8回1死満塁からの第5打席ではスライダーをとらえ、左前へダメ押し2点適時打をかっ飛ばした。

 「きょうはランナーをしっかり還すことができた。これを続けていけるように、あしたも頑張ります」

 5番打者としての役割を十分に果たした。チームでは唯一、自身としては今季初の猛打賞に加えてプロ8年目で自身最多の5打点をマーク。得点圏では15打数7安打9打点で打率・467を誇っている。昨季は20本塁打を記録しながらも今季は開幕から出遅れた和製大砲。怒とうの巻き返しを続ける。(山本 浩之)

続きを表示

2018年6月13日のニュース