ロッテ石川 進化の7勝 6回“危機察知”で窮地脱出

[ 2018年6月13日 05:30 ]

交流戦   ロッテ3―0DeNA ( 2018年6月12日    ZOZOマリン )

<ロ・D>試合後、ファンとタッチする石川(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 お立ち台ではいつもの通りだった。ロッテ・石川は明日勝てばチームは5割復帰、と振られたが「僕は明日投げないんで」。ひょうひょうと答え、スタンドの爆笑を誘った。7回5安打無失点。今季7勝目を4連勝で飾った投球の方は、気合十分だった。

 2点差の6回2死一、二塁。「筒香より嫌」と認める宮崎を打席に迎えた。4回2死二、三塁では一直に仕留めたが、当たりは悪くなかった。2打席連続で得点圏に走者を置いて迎えた宮崎を1ボール2ストライクと追い込む。ここで田村のサインは「外角」。石川はこの試合初めて首を振った。

 「雰囲気があって怖さを感じた。あの一球だけ首を振らせてもらった」

 そして投じた内角高め、142キロのツーシームはボールとなったが、宮崎の目線を上げることに成功。最後は外角低めに140キロのカットボールを投じ、空振り三振でピンチを切り抜けた。井口監督も「流れを向こうにやらない投球をしてくれた」と感謝だ。

 「明日も頑張りましょう」と人ごとのような右腕だが、交流戦3勝目でしっかりチームの交流戦2位タイ浮上に貢献。借金も1まで減らし、4月30日以来の勝率5割も見えてきた。(君島 圭介)

続きを表示

2018年6月13日のニュース