オリ・アルバース パ単独トップ8勝目!4年ぶりコイ食った

[ 2018年6月13日 05:30 ]

交流戦   オリックス4―1広島 ( 2018年6月12日    京セラD )

<オ・広>7回2安打1失点で8勝目を挙げたオリックス・アルバース(撮影・井垣 忠夫)
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 15年から続いた広島戦の連敗を9で止めたのはオリックス・アルバースだった。7回2安打1失点。リーグ単独トップの8勝目に「いつも通りの攻めの投球。ベースの両サイドを意識した」とクールに話した。

 5回2死まで完全投球。新井に初安打となる右越えソロを浴びたが、崩れなかった。対右打者にはプレート位置を一塁側に、左打者には反対の三塁側に変え内角も攻めた。4番の鈴木も3打席で2三振と封じ、5月1日から火曜日の先発を任されて以降は6連勝。球団の来日1年目の外国人投手では、96年のフレーザーの8連勝以来、22年ぶりとなった。

 メジャー通算7勝。昨季所属したマリナーズでは、エンゼルスの主砲トラウトを6打数無安打と封じ、キラーぶりを発揮。ケンタッキー大時代には教員免許を取得。オフには故郷カナダで中学生を対象にフランス語と数学を教える別の顔も持つ。「臨時教師の形で(給料は)そんなにはもらえないけど、野球とは違うことができるんだ」と話す顔はマウンド上とは違って柔和だ。

 カナダから来日した母デニスさんと姉パムさんの前で白星を届け「なかなか見に来られない中で、良いピッチングができて良かった」と笑った。今季交流戦の最短試合時間となる2時間27分で交流戦2位タイに浮上させた頭脳派左腕に、福良監督も「ずっと安定していて本当に助けられている」と感謝しきりだった。

 《驚異のストライク率68・5%》アルバースの最大の長所である制球の良さはストライク率の高さに表れる。68・5%は楽天・岸の68・1%を上回る。来日初登板となった4月4日ロッテ戦こそ3四球を与えたが、2戦目以降は10試合連続で1四球以下と安定感は抜群だ。

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2018年6月13日のニュース