巨人・小林は満塁男 今季6の4で荒稼ぎ12球団トップタイ12打点

[ 2018年6月13日 08:30 ]

交流戦   巨人8―2ソフトバンク ( 2018年6月12日    ヤフオクD )

<ソ・巨>2回2死満塁、小林は走者一掃の適時二塁打を打つ(撮影・荻原 浩人)
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 満塁男、なのかもしれない。今年の巨人・小林は勝負強い。「何とか打ちたいと思った。追い込まれていたのでコンパクトなスイングを心掛けた」。先制機の2回無死満塁から陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)、吉川尚が凡退して2死。嫌な雰囲気を変えた。武田の直球を捉え、左中間を破る。走者一掃の二塁打で約1カ月ぶりの3連勝を引き寄せた。

 打率は・255だが、満塁では今季6打数4安打。満塁での12打点は12球団トップタイだ。昨年はWBCでチームトップの打率・450で、初出場した球宴では初打席初アーチ。「意外性の男」が本領を発揮している。

 先制打の裏に、「勝負強く打った」と称えた高橋監督との二人三脚があった。不振に苦しんだオープン戦期間中の3月。人目の少ないブルペンで、指揮官から打撃指導を受けた。高橋監督も現役時代に行っていたワンバウンドのボールを打ち返す練習。手本を示され、バットの軌道を修正してもらった。数日にわたる指導に「感謝しかないです。監督は昼食を食べてない日もあった」と言う。

 現在も同じ練習を自身で続け、21打点はセ・リーグ捕手1位。6月中旬ながら、昨年の全27打点に迫る。5連敗していたヤフオクドームでの5年ぶりの勝利を運んだ主役は「毎打席打てるように頑張ります」。チームはリーグ5位だが、2位とは0・5ゲーム差しかない。 (神田 佑)

 《昨季とは別人》小林(巨)が2回2死満塁から決勝の3点二塁打。今季と昨季の走者別の打率、打点を比較すると

 年 得点圏     満塁機

17・204(25)・063(4)

18・325(21)・667(12)

と昨季はチャンスに弱かったが、見違える勝負強さを発揮している。また、満塁機での12打点はセ最多で、山川、森(ともに西)に並ぶ両リーグ最多だ。

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2018年6月13日のニュース