大谷 まずは打者復帰へ 検査問題なければ…3〜4週間後に

[ 2018年6月13日 05:30 ]

エンゼルスの大谷
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 右肘の内側側副じん帯の損傷で離脱しているエンゼルス・大谷翔平投手(23)について、ビリー・エプラーGM(42)が11日(日本時間12日)、現時点で手術はないとの見方を示した。スポーツ専門局ESPNが報じた手術の可能性を否定した。マイク・ソーシア監督(59)は先に打者として復帰した上で、今季中に投手復帰する青写真も示した。

 エプラーGMは11日付の大リーグ公式サイトを通じて「診断に変更はないし、うちの医療担当者が(手術を)勧めた事実もないし、手術の可能性があるとも言っていない」と語った。スポーツ専門局ESPNが「多分、肘の手術が必要になるだろう」と報じたことに対し、反論したかっこうだ。

 大谷は7日に「PRP(多血小板血しょう)注射」を受け、翌8日に故障者リスト(DL)入りした。3日間の安静後、10日から治療を開始。この日も同様に治療を行ったという。損傷程度は3段階のうち「グレード2」で部分断裂などしていても肘は機能する状態。3週間はボールを投げずに調整し、今月下旬とみられる再検査後に、その先の方針を決める。この日のマリナーズ戦前に取材に応じたソーシア監督は「我々はGMも医療スタッフも含めて手術をする、しないの話はしていない」とした。

 再検査を経ての医師の判断次第では、じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)の可能性は残されている。しかし、指揮官は事前に電話出演した米CBSスポーツのネット番組で「医師たちは彼(大谷)の復帰に大きな自信を持っていることは明らかだ」とした。

 ソーシア監督には明確な復帰ビジョンもある。「3〜4週間後に状態が改善され、まずは打席に立ち、その後いつマウンドに戻れるか。それが分かることを願っている」と話した。前述の番組内では「マウンドに戻るよりもバットを先に振れるようになると思う。今季再び登板すると大いに期待している」と話した。大谷は日本ハム時代の16年も7月に起きた右手中指のマメの影響で1カ月以上もマウンドから離れたが、その間は打者として中軸を務めた。肘の状態が改善されれば、今季中の登板もできるとの可能性を口にした。

 MLBネットワークの敏腕記者、ジョン・モロシ氏も自身のツイッターで「エ軍は今季中の復帰に慎重ながらも楽観的である。少なくとも打者で、できれば両方で(復帰)」と投稿した。球団も現場首脳陣も、大谷の復帰へ向け、最善の道を探っていく。(シアトル・笹田 幸嗣通信員)

 《大谷故障の経過》

 ☆6月6日 本拠地ロイヤルズ戦で右手中指のマメを悪化させ4回1失点で降板。その後「アドレナリンが治まったら肘が張ってきた」と訴える。

 ☆同7日 敵地ツインズ戦には同行せず、ロサンゼルスで「PRP注射」を受ける。ノースローのまま3〜4週間後に再検査し、今後の方針を決めることを確認。

 ☆同8日 右肘の内側側副じん帯の損傷で自身初となる10日間の故障者リスト(DL)入り。

 ☆同10日 3日間の安静を経て、治療とリハビリを開始。

 ☆同11日 スポーツ専門局ESPNが「多分、肘の手術が必要になるだろう」と報じる。

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