星野監督、「ジャイアン」開星・白根に熱視線 長距離砲育成へ

[ 2011年8月16日 06:00 ]

星野監督が熱視線を送る開星エース白根

 闘将がジャイアンに熱視線を送った。楽天の星野仙一監督(64)が、今秋ドラフトに向けて「山陰のジャイアン」こと開星(島根)の巨漢エース白根尚貴投手(18)ら、将来的な和製大砲候補を自らリストアップしていることが分かった。

 星野監督は熱戦が繰り広げられている甲子園の高校野球を連日テレビで観戦。狙いはプロ入り4、5年で主軸に成長しそうな強打の高校生だ。「うちには大きいのを打てるバッターがおらん。他の球団は中村(西武)とかT―岡田(オリックス)とかいるやろ。うちも生え抜きからそういう選手が出てこないとあかん」と午前8時の第1試合から、ナイター開始前までチェックしている。

 自らの眼力で見極めてきた中、今大会「凄くいい振りをしとる」と絶賛したのは日大三の畔上翔(高校通算35本塁打)、横尾俊建(同55本)、初戦敗退した九州国際大付の三好匠(同23本)だ。さらにここにきて闘将の目に留まったのが開星のエース白根だ。1メートル86、98キロの巨漢右腕は投げるだけでなく、高校通算40本塁打を誇る打力も高く評価されている。開星は14日の2回戦で日大三に敗れたものの、白根はプロ注目の右腕・吉永から4安打。おかわり2世の期待を抱かせる白根のパワーに闘将も「あの子はおもろい。遠くに飛ばせるな」と興味を示した。

 今秋ドラフトは1位で東洋大・藤岡ら即戦力投手を指名する方針を固めている。その一方で「わしが(監督を)辞めても球団に財産を残したい」と指揮官。和製大砲候補獲得へ、ドラフトまで星野監督が逸材を追い続ける。

 ◆白根 尚貴(しらね・なおき)1993年(平5)4月28日、島根県松江市生まれの18歳。小学3年時に乃木ライオンズで野球を始める。湖南中では乃木ライオンズシニアでプレー。ポジションは投手。開星では2年春、夏に甲子園出場も初戦敗退。今夏は1回戦で柳井学園を3安打完封した。高校通算40本塁打。握力は右53キロ、左は70キロ。1メートル86、98キロ。右投げ右打ち。

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2011年8月16日のニュース