【大谷翔平と一問一答】負けたら終わりの一発勝負 「独特の緊張感とか自分の中で特別なものがあった」

[ 2023年3月17日 00:18 ]

WBC準々決勝   日本9-3イタリア ( 2023年3月16日    東京D )

WBC準々決勝<日本・イタリア>試合後、Da・フレッチャー(左)と記念撮影する大谷(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は16日、準々決勝が行われ、日本が9-3でイタリアを下して準決勝進出を決めた。大谷翔平投手(28=エンゼルス)は「3番・投手兼DH」で先発。投げては5回途中2失点で勝利投手、打っては3回、一挙4点の口火を切る意表を突いたセーフティーバント安打を決め、米国行き切符に導いた。

 試合後の大谷との一問一答は以下の通り。

――どんな心境でマウンドに
 「一人一人いきたいなっていう、一人一人抑えて。結果的にそれなりのイニングを投げられればいいかなと思っていたので。最後あまりよくなかったですけど、そこまではある程度球数を抑えながらいけたかなと」

――声をあげながらの投球
 「4回くらいまでは確実にいきたいなという感じでしたし。ダルビッシュさんはじめ他の投手、素晴らしい投手が控えていたのでいけるところまではいければと思っていた。最後の2個の死球が余計だったなっていう感じですかね」

――ボール一つ一つの評価は
 「1発をまず一番警戒してというか、それが一番自分の中でやってはいけない東京ドームですし。上がってしまったボールが届いてしまう感じなので。カットであったりとか縦のスライダー含めて球数を抑えながらゲームをつくる。万が一が起きないようなボールをチョイスしながら投げていくという感じでした」

――バントヒット
 「極端な守備シフトだったので、理想はもうちょっと強めに確実に一、二塁をつくるバントが良かったですけど。結果的に一、三塁になったので狙いとしては良かったと思います」

――気持ちの部分
 「あのシチュエーションも無理に正面で引っ張った打球がゲッツーになるっていうのが一番最悪なシナリオなので。リスクを回避しながらなおかつハイリターンが臨めるチョイスをしたつもり。結果的に一番いい形でビッグイニングをつくれたのは良かったんじゃないかなと思います」

――満員の日本でのプレー
 「本当に素晴らしい声援で毎試合ワクワクするような雰囲気が生まれていたんじゃないかなと。今日で最後ですけどまだアメリカでも試合あるので、是非応援してくれたらうれしいかなと思います」

――アメリカでの試合に向けて意気込み
 「今日みたいに一戦一戦大事になってきますし、1回1回の投球が大事なってくる。結果的に1点多くとればそれでいいという気持ちで全員で頑張りたいなと思います」

――大会ならではのやりがい
「久々に短期決戦というか、短いスパンでの試合なので、最近ではあまり経験していなかったですし独特の緊張感とか自分の中で特別なものがあったかなと。あと2試合、引き続き気を引き締めて頑張りたい」

――リスクを最大限に回避して、ハイリターンをと言っていたが、トレーニングからそうした考えなのか?
 「トレーニングに関してはまた別の捉え方。今日は短期決戦の中で、これがシーズンならあそこはヒッティングは嫌だとなるし。そこは流れも考えながら。あの場面に関してはヒッティングするプライドというかそのようなものはなかったですし。チームの日本代表の勝利をより優先する自分のプライドはなかった」

――ピアザ監督、試合後フレッチャーはどんな話を?
 「試合前は僕も先発だったので時間がなかったですし、ああいう風に撮りたかったんですけど時間がなかったので。何回もあるチャンスではないので、この大会が終わればチームメイトになりますし。一つの思い出としてという感じですかね」

――5回の守備で一、三塁。ヌートバーが低い球でカットマンに返した。細かいことができるチーム
 「守備に関しては僕の専門外。清水コーチはじめ1試合1試合修正と反省を繰り返しながらやっていると思いますし。牧選手もいいプレーありましたし、僕自身も助けてもらえるようなプレーもたくさんあるので。そこはさらっとやっているようでいいアウトを取っているのは、試合の流れをつくる凄く重要なこと」

――Da・フレッチャー選手との対戦
 「フレッチに限らず、打線として頭を使っている打者が、ちゃんと頭を使っているなという印象を受けたので、単純にスイングする力が強いとかいいコンタクトをするとかではなくて、打席の中で工夫する打者が多いなと。最後は点差が開きましたけど点差以上に工夫が、頭のいい打者がラインアップに多かったなと」

――164・1㌔。メジャー移籍後最速。この時期に球速が出たことについて。時差ボケについて
 「あの打席に関しては、しっかり狙い球を頭を使って打ってくる打者が多かったので、スプリットに対する反応も含めて、明らかにスピードタイミングだったので真っ直ぐで勝負するという感じですかね。時差に関してはこれから移動ですけど、機内で過ごし方とか、1日目が一番大事なので」

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