【侍ジャパン・ライブ解説】牧田和久氏 相手の直球狙いを察知した大谷と甲斐 うなったスライダー

[ 2023年3月16日 20:29 ]

WBC準々決勝   日本-イタリア ( 2023年3月16日    東京D )

WBC準々決勝<日本・イタリア>3回、Da・フレッチャーを打ち取りガッツポーズの大谷(撮影・光山 貴大)
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 ウェブサイト「スポニチアネックス」では「侍ジャパン・ライブ解説」と題し、リアルタイムで解説します。WBCの1次ラウンドB組を1位突破し、いよいよ一発勝負となる準々決勝のイタリア戦。西武や楽天などで活躍し、WBCでは13、17年大会で守護神を務めたサブマリン・牧田和久氏(38)が、先発した大谷翔平投手の投球などを徹底分析します。

 大谷選手は、初回を見た感じでは、コントロールもきっちりしていなかった。でも、相手の早打ちもあり、悪いながらも抑えていた。2回までスライダーが多かったのは、バッテリーが相手の直球狙いを察知したのだと思う。だからスライダーには全くタイミングが合っていなかった。

 3回はわずか6球で抑えるなど、少しずつリズムも出てきた。中盤以降、詰まってのポテンヒットなどアンラッキーな打球もあると思うが、バッテリーは重く捉えずに切り替え、長いイニングを投げられるようにしてほしい。

 自分も13年、17年の大会に出たが、リーグ戦から一発勝負になると、本当に雰囲気が変わる。各自が危機感を持って試合に臨む。それもあってか、序盤は打者が慎重になりすぎていたように感じた。そんな中で、相手の意表を突くセーフティーバントで好機を拡大した大谷選手は、すごい。何としても勝つ、というための策。マウンドでも、打席でも、勝つために何をするかが分かっている選手。それが先制点や、岡本和選手のホームランにもつながった。何があるか分からない一発勝負。打線は、次の点を狙ってほしい。

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