大谷の後任せろ!侍左右の“名刀”待機 ダル「感謝を持って投げたい」今永「5、6球で肩つくる」

[ 2023年3月16日 05:05 ]

WBC準々決勝   日本-イタリア ( 2023年3月16日    東京D )

キャッチボールするダルビッシュ(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 投手陣を総動員する中で、左右の「名刀」が救援待機する。負けたら終わりの準々決勝。ダルビッシュ、今永は14日にそろってブルペン入りし、この日はキャッチボールなどで最終調整した。

 ダルビッシュ「凄く良くなっている。フォーム(体)が自分の中で思うように動くようになり、球も走るようになった」

 今永「(投球は)脳からの伝達なので、伝達がうまくいき出した」

 36歳のダルビッシュは2月にパドレスと6年の契約延長で合意。今大会は16日が日本で最後の試合で「自分としても(日本で)最後(の登板)になる可能性がある。感謝を持って投げたい」と決意する。今季初実戦だった10日の韓国戦は3回3失点も、最速は154キロを計測した。

 大会連覇を果たした09年の第2回大会では先発から抑えに回った。当時の原監督(巨人)は「説得するのに2日かかった」と笑っていたが、14年の時を経ても献身性は際立つ。メジャー選手で唯一、宮崎合宿から参加。メジャーで通算242試合は全て先発だが、今大会ではいかなる状況でも登板する意向。「深く考えずに先発と同じように投げたい」と静かに闘志を燃やす。

 今永もDeNAでは先発の柱。それが「(肩をつくるのに)5、6球あれば入っていける」と心意気を示す。10日の韓国戦では「第2先発」で3回3安打1失点、毎回の3奪三振。海外チーム相手に圧倒的な数字を残す左腕は国際大会で8試合を投げ、29回を2失点で防御率は0・62だ。

 ダルビッシュは他の選手が宿舎へと戻る中、グラウンドに残ってイタリア代表のピアザ監督らと談笑。「野茂さんは元気にしてる?」などと質問を受けたという。大谷が「ダルビッシュさんも今永さんもそうですし、誰が投げてもいいような投手陣」と表現した最強のリレーで、イタリアを圧倒する。(神田 佑)

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月16日のニュース