イタリア ほぼ全員「口髭」スタイルで熱勝狙う!フレッチャー弟が考案 ピアザ監督、スタッフも

[ 2023年3月16日 05:00 ]

WBC準々決勝   イタリア―日本 ( 2023年3月16日    東京D )

15日の練習で円陣を組むイタリア代表
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 相手を分析し、結果につなげる。スタンスは現役時代と変わらない。かつてドジャースで野茂英雄とバッテリーを組んだ強打の捕手で、日本でも人気が高かったイタリアのマイク・ピアザ監督は「日本のような強豪と戦う際は特に守備が大事。小さなミスも許されない」と気を引き締めた。

 今大会は指揮官、選手、スタッフを含めほぼ全員が「口髭(ひげ)」スタイル。Da・フレッチャーの弟・ドミニクの発案で、メジャー通算50勝で投手リーダーのハービーが賛同したことで一気にチームに広まった。「口髭」はイタリア人のステレオタイプなスタイルで、Da・フレッチャーは「団結力を高められるようにね。もう少し見た目がイタリア人に似ればいいなという思いもある」と笑う。台湾での1次ラウンドA組で話題を集めた「エスプレッソマシン」もこれまで通り、ベンチに設置する予定だ。

 日本戦は12日のオランダ戦で60球を投げたハービーを除く投手が登板可能。昨季6勝のパランテ(カージナルス)、昨季53試合に登板したフェスタ(マリナーズ)の実力者2人を投入し、何とか先手を奪い逃げ切りたい。この日の練習でも守備練習に重点を置いた。

 通算427本塁打を誇るピアザ監督は二刀流の大谷について「一生に一度の選手。これほど野手、投手で影響を及ぼす選手はいない」と絶賛し「打てる球を確実に仕留めることが求められる」と目をギラつかせる。Da・フレッチャーも「翔平、いざ勝負、という感じ」と意気込む。格上のキューバ、オランダに勝利して駒を進めた準々決勝。勢いを、侍ジャパンにぶつける。(柳原 直之)

 ≪ピアザ監督23年ぶり来日「コマツ」CM裏話披露≫ピアザ監督は90年代後半に重機メーカー「コマツ」のCMに出演した思い出を振り返った。「幸運にも野茂さんとバッテリーを組んだことでCMの話が来た。(決めぜりふの)ジャストミートは日本語っぽい発音を意識した」と当時の裏話を披露。メッツ在籍時の00年の日本開幕戦以来、23年ぶりの来日に「コンニチワ、オゲンキデスカ」など日本語も披露し「野茂さんがその後の日本人大リーガー誕生に大きな功績を残してくれた。マサ(吉井投手コーチ)の球も受けた」と懐かしそうに振り返った。

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