侍・栗山監督「翔平があれだけ一球一球声を出しながら…全員に伝わっていた」 思わぬ“乱入者”にも笑顔

[ 2023年3月16日 22:46 ]

WBC準々決勝   日本9-3イタリア ( 2023年3月16日    東京D )

WBC準々決勝<日本・イタリア>5回、栗山監督とタッチをかわして降板する大谷(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は16日、準々決勝が行われ、日本が9-3でイタリアを下して準決勝進出を決めた。

 1次ラウンドMVPの大谷が表彰された後、栗山監督のインタビューが始まったが、途中でエンゼルスの同僚であるイタリアのDa・フレッチャーが大谷に写真撮影を求めた。「本当に皆さんありがとうございました。多くの野球ファンの皆さんが球場に来れない時期が続きましたけど、野球が戻ってきたなと感謝しています」と話し、打線について話が及ぶと「まあ、長い間戦っていると…」と話したところで、その動向に気付いた栗山監督が「向こう終わったらね…」と自ら発言を止めた。

 思わぬ珍事にも笑顔でインタビューを再開した栗山監督は「試合前から久しぶりに選手たちに少し話をする中で、こんだけの緊張感がなかなか感じないぐらい選手が緊張していました。多くのファンの皆さんに日本の素晴らしい野球を見せるんだという緊張感は僕も凄く感じたものがありました。それが試合の形で出たので凄くよかったです」と、重圧に打ち勝った頼もしい選手を称えた。

 そして「ファンの皆さんにも届いたと思いますが、(大谷)翔平があれだけ一球一球声を出しながら、なんとかしたいという気持ちは僕含めて(気持ちは)全員に伝わっていた」と大谷の気迫がチームを一つにしたとした。

 最後に、アメリカでの準決勝以降に向けて「最初にチームをつくった時に言ったように、僕がということではなくて、日本の大先輩方、野球をつくってくださった方の思いを持ちながら戦いたいという風に思いましたが、本当に野球が発展するためにはアメリカに行ってアメリカでやっている選手に勝たないと前に進めないとずっと思っていたので、ぜひ勝ちきれるように頑張っていきます。本当に皆さんありがとうございました」と語った。

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