イタリア・ピアザ監督 自国で野球は「ニッチなスポーツ」「高いレベルで試合ができれば」普及発展誓う

[ 2023年3月16日 17:23 ]

WBC準々決勝   イタリア-日本 ( 2023年3月16日    東京D )

イタリア代表のピアザ監督
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝、日本-イタリア戦が16日、東京ドームで行われる。試合に先立ってイタリアのマイク・ピアザ監督が公式会見に出席。日本戦へ意気込みを語った。

 1次ラウンドと違い、準々決勝からは負ければ終わりの戦いとなる。今の心境について指揮官は「皆プロの選手。ベストを尽くしてくれる。台湾で見せたことを見せてほしい」と強豪のキューバ、オランダを破ったような快進撃を期待した。

 そして、日本のチームについて「上位から下位まで良いバッターが揃っている。打者陣も素晴らしい。でも私も打者として理解しているが、誰もがアウトになる。状況で有利、不利が大きく変わる。日本のような強豪と戦う時はちょっとしたラッキーがほしい。ピッチャーの失投を捉えていきたい」と不敵に笑った。

 チームはイタリア系アメリカ人の選手が中心。それでも「私の意見だが、このチームはイタリアの心とともに戦っている。イタリア国民の情熱を持って、伝統的なルーツを大切にしている。祖父母、先祖に由来する選手が集まっている。過去があり、将来を未来をつくっていく。橋渡しを行う。イタリアを代表して戦う」と決意。「日本で(野球は)非常にビッグスポーツだが、イタリアではニッチ(マイナー)なスポーツなので、子供の頃から野球に親しんでいるとは言えないが、イタリアの野球が栄えて国際的な高いレベルで試合ができれば、明るい将来が待っている」と自国での普及発展を誓う。

 そして「未来に何を伝えられるか。イタリアにおける野球の存在がもたらしてくれる。先祖から受け継いだもので、野球をしている。イタリアに野球文化を伝えることを重視している」と意気込んだ。

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