侍・栗山監督 米進出へ“甲子園戦法” 「原点に返り、全力で勝ちにいく」

[ 2023年3月16日 05:05 ]

WBC準々決勝   日本-イタリア ( 2023年3月16日    東京D )

会見に臨む栗山監督(撮影・光山 貴大)
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 「甲子園戦法」だ。栗山監督は負けたら終わりのトーナメントが始まる準々決勝に向けて「ここから違う戦いが始まる」と表現。大谷を二刀流で先発させ、高校野球と同じ精神で総力戦を仕掛ける。

 「僕の中の感覚的なものだけど、日本の文化である甲子園の夏の大会のイメージ。原点に返り、自分のことより応援してくれる人のため、家族のために全力で勝ちにいく戦いと思っている」。高校球児のように、純粋に目の前の一戦に全てを懸ける。昨年の選抜なども視察し、トーナメントを戦う指導者たちの考えを聞いて回ったのも、このためだった。

 投手陣もダルビッシュ、今永らを救援待機させ「全員の投手を考えている」と強調。その上で「勝てば米国で2試合あるというのは頭にある」とし、準々決勝での登板はない佐々木朗と山本を準決勝につぎ込み、ダルビッシュを決勝に向かわせるプランも示唆した。

 「(見ている人が)元気、勇気、夢を感じてもらえたら意味がある」と栗山監督。野球の未来を背負う侍たちを、米国へと導く。(秋村 誠人)

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2023年3月16日のニュース