阪神・小幡 アピール3安打 木浪と開幕遊撃争い 岡田監督「また追い付いたんちゃう。これもう難しいわ」

[ 2023年3月16日 05:15 ]

オープン戦   阪神2―0DeNA ( 2023年3月15日    横浜 )

<D・神>6回、先制適時打を放つ小幡(撮影・木村 揚輔)
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 激しい競争が、高卒5年目の若虎の成長を促した。木浪と開幕遊撃争いを繰り広げる小幡が、開幕前哨戦で3安打と輝きを放った。1軍戦では昨年3月13日のオープン戦・巨人戦(甲子園)以来の固め打ちで、首脳陣にアピールした。

 「3安打はあまりないことなので、どんどん続けられるように頑張りたい。開幕スタメンを獲れるように、しっかりアピールを続けるだけ」

 この日はバットと、持ち味である足が光った。3回は平良の141キロ外角直球を中前打すると、次打者・ノイジーへの2球目でスタートを切り、入団時に30メートル走3秒98を誇った俊足でオープン戦初盗塁に成功。打力、走力でのレベルアップを発揮すると、試合後半も勢いに乗った。

 6回、8回と変化球をともに右前打し、3安打の固め打ち。しっかり引っ張ることができたのも、力をつけた証明だ。肩が売りの守備だけではない。走攻守と総合的にチームに貢献できるショートへと昇華すべく流した汗を、結果に反映した。

 「打席ではピッチャーに対して、しっかり入っていくことを意識していた。変化球に対しては強引にいかないようにとも思っていた。最後にライトへ強い打球が打てたのも良かった」

 キャンプからの木浪との競争はまだ続く。ここまでオープン戦10試合で遊撃スタメンは小幡も木浪も5試合ずつ。WBC強化試合でも日本戦で木浪が、韓国戦で小幡が先発。交互に起用される中、オープン戦打撃成績では小幡が19打数6安打で打率・316。19打数5安打で・263の木浪を一歩リードした。

 実績もある木浪がリードしていると語っていた岡田監督も「また追い付いたんちゃう。これもう難しいわ。初回の四球も内容が良かった。2人ともいい結果を出しているから、チームにとっては絶対にプラスや」と目を細めた。開幕まで残り8試合。最後の一瞬までバトルは続く。(鈴木 光)

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2023年3月16日のニュース