成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳(4月第3週 週間賞)

[ 2024年4月23日 07:00 ]

 <週間賞>
首位の座を 泥の水から 浮上させ
(大阪府箕面市 山前 知樹)


 <佳作>
好守備を 重ねた褒美 1号弾
(和歌山県かつらぎ町 窪田 泰壽)


そりゃ勝つワ クリーンアップが 大当たり
(長崎県長崎市 吉岡 浩幸)


ウル虎の 神走塁の 海右手
(兵庫県宝塚市 室伏 尚美)


G倒の 影に西あり 大奮投
(東京都八王子市 宮武 孝文)


 【講評】
 選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)


 開場100周年の甲子園球場に雷鳴が轟(とどろ)き勝利の女神が降臨した。


 16日から聖地で始まった巨人戦がそれで、初戦は巨人・山崎伊、阪神・村上両投手の投げ合いは1―1の息詰まるものだったが延長10回表無死、雷と降雨のためコールドゲームになった。
 この日までリーグ4位で借金2だった阪神が2カード連続黒星なしで、ついに21日に首位・中日を下し貯金3で首位に躍り出た。


 この試合も降雨で53分プレーボールが遅れた。


 試合もぬかるみの中で才木、松葉両投手の息詰まる粘戦で6回2死一、二塁、佐藤輝選手の3号3ランで7回表終了降雨コールドゲームになった。


 週間賞になった山前知樹さんの句には泥水の中から先制弾を放った佐藤選手とともに、その快挙を下支えした阪神園芸の皆さんの苦労も読み取れた。


 19日、ついに大山が鳴動して今季1号弾を放ち、チームも今季初の4連勝した。


 窪田泰壽さんは再三の好守備のご褒美と詠む。


 吉岡浩幸さん、この日、森下、大山弾に加えた2日続きの2桁安打のあきれ句で入選。


 16日、代走植田海選手が糸原選手の浅い外野フライで生還時、左手を右手に変えて同点ホームイン。


 室伏尚美さん、ここにも神がいたね。


 このところ、星は付かないが18日の巨人戦での西勇投手の敢闘を詠んだ宮武孝文さんの句を西投手に差し上げたい。


 ▼応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を明記のこと。次回は5月1日必着。掲載は同3日。

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