水谷隼、張本と組んだ現役ラスト試合で快勝 最後はチキータ「やっと終われる」

[ 2021年10月24日 20:50 ]

卓球Tリーグ   東京3―1彩たま ( 2021年10月24日    静岡・さわやかアリーナ袋井 )

ストレート勝ちを収め張本と抱き合う水谷(右)
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 東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得し、一線を退くことを表明している男子東京の水谷隼(32=木下グループ)が24日、現役ラストマッチを勝利で締めくくった。

 水谷はここまでTリーグは全敗だっただけに、負け続けたまま引退するわけにはいかなかった。第1試合ダブルスで同じ五輪代表の張本智和(18)とのドリームペアを結成して出場した。

 「何か自分の筋書き通り。0勝からの勝負強さをあらためて感じた」

 終始試合を優位に進めると、マッチポイントでは渾身(こんしん)のチキータで2―0の勝利を決め「最後の1球を練習していたチキータで終われて良かった」と卓球界のキングらしく最後に見せ場を作った。

 水谷の現役最後の相棒となった張本は「最後の1球は学ぶものがあった。そのまま吸収できるかわからないが、困ったときは水谷さんのプレーを思い出したい。最後の最後まですごい選手だなと思いました」と語った。

 明大時代から水谷を見続けてきた倉嶋洋介監督も「一時代を築いた選手というのは間違いない。一緒にやらせてもらってすごくありがたかった」と感謝の言葉を口にした。

 試合後、あらためて引退について言及した。「これで最後。Tリーグの試合にこれから出る予定は今のところないです。(本来は)五輪で最後だったが3カ月延びてやっと終わる」としみじみと語った。

 一方で、過去に数え切れないほどの栄光や挫折を経験してきた卓球への未練もにじませた。「観客の前でプレーして、その場にいたい、現役でプレーしたいという思いはある。これから戦い続ける若い選手をうらやましくも思う。5年、10年とTリーグでプレーできたら最高だという思いはある」

 ただ、近年は目の不調に悩まされていただけに、引退の決意は固い。「昨日、きょうとプレーを見て分かるとおり、選手としてTリーグでプレーするほどの実力は伴っていない。輝いているところで一区切りすることは決めていたこと。勝って、一旦卓球から離れるというのはタイミング的には悪くない」。水谷らしい引き際の美学を感じさせた。

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