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藤田さいき 大ケガで「吹っ切れた」逆境を力に変えた“藍世代”のベテラン、10年ぶり勝利へ復調気配

[ 2021年10月24日 05:30 ]

女子ゴルフ NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日 ( 2021年10月23日    兵庫県 マスターズGC=6571ヤード、パー72 )

3番、ティーショットを放つ藤田(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 【収穫の季節(3)】「宮里藍世代」と呼ばれる85年度生まれ。次々と若手選手が台頭する女子ゴルフ界にあって、35歳の藤田さいき(チェリーゴルフ)の今季トップ10入りは8度。10年ぶりの勝利を目指すベテランが、存在感を放っている。

 ツアー通算5勝。だが11年富士通レディースで5勝目を手にした頃からパットとアプローチが「怪しいなあ」と、いわゆるイップスの症状が出ていたという。12年からさらに悪化。一時は50センチのパットも入らなくなった。

 18年に賞金ランク51位で、13年守ったシードを喪失。19年には14年ぶりにツアー出場をかけた予選会(QT)に出場した。「極度の緊張でよく分からなくなって」。しかも、第3日に松ぼっくりを踏んで左足首を捻挫。後に全治1カ月半の診断を受ける重傷だった。

 ただ、この逆境が復調へのきっかけとなる。「腱が切れたかと。でも、どうにかできた。これ以上怖いものはないなって吹っ切れた」。そして迎えた今季はコンスタントに上位争い。今大会も19位で最終日を迎える。精神面での割り切りにより、ショートゲームも今は「だいぶ良くなった」という。

 ツアー参戦17年目。ケガなく戦えていることも大きい。「自分の体を勉強して。どこが張ると、どこをケガするのかとか」。尽きない向上心が藤田の原動力。「種をまいて、水をまいて、芽が出てきてるんでしょうけど…摘み取れていないですよね」。あはは、と笑う明るい表情に表れる充実度。収穫の時はまもなくだ。

 ◇藤田 さいき(ふじた・さいき)1985年(昭60)11月22日生まれ、静岡県沼津市出身の35歳。14歳でゴルフを始め、06年プロテスト合格。同年プロミス・レディースで初優勝し11年の富士通レディースまでツアー通算5勝。16年から登録名を「藤田幸希」から「藤田さいき」に変更した。今季はQTランク27位の資格で出場。趣味は映画観賞。1メートル68、65キロ。

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