体操・村上茉愛 「私は今日で引退します」床で有終の金獲得後に表明

[ 2021年10月24日 21:48 ]

体操・世界選手権最終日 ( 2021年10月24日    福岡・北九州市立総合体育館 )

<体操・世界選手権最終日>女子ゆか決勝、金メダルを獲得し涙する村上茉愛(撮影・小海途 良幹)
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 体操の村上茉愛(日体ク)が、24j日に行われた世界選手権最終日に床運動の種目別決勝で金メダルを獲得。平均台でも銅メダルを獲得し、閉会式終了後に「私は今日で引退します。最後の最後に金メダルという形で感動を届けられたんじゃないかなと。みなさんの応援があったから強くなれた」と引退を表明した。

 村上は9月末に「現役最後の演技になるかもしれない」と引退を示唆していた。そんな中で臨んだ“ラストダンス”。H難度「シリバス」の着地は一歩、動いたが、最後まで大きなミスなく演じ切り、14・066点の金メダルを獲得した。

 自身の演技後は13・966点で14・000点のメルニコワ(RGF)に及ばなかったが、村上陣営はジャッジに確認を求める「インクワイアリー」を出し、Dスコアは5・7点から5・8点に修正され、14・066点となった。平均台でも13・733点の銅メダルと、有終の美を飾り「最終的に優勝ができて、凄くいい形で競技を終えられることができて良かったなと思います」とし「これからはどんな形で自分が活躍するか分からないですけど、何か良いものを見つけたら、それをまた高みを目指して追求していきたいなと思っているので、これからも応援よろしくお願いします」と語った。

 集大成と位置付けた東京五輪の床運動で、個人種目では日本女子初の表彰台となる銅メダルを獲得した。無観客の夢舞台を終え、有観客の今大会へ再び走り始めたのは直接、自分の演技を見てもらいたかったから。応援してくれたみんなに、そして、誰よりも支えてくれた母・英子さんに。18日、予選の演技で既に涙を流していた母は、この日も会場で愛娘を見守った。

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