松田 芸術の“足”!新司令塔がキックパスでトライ演出、豪に惜敗もジョセフ日本に収穫の秋

[ 2021年10月24日 05:30 ]

ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2021   日本23-32オーストラリア ( 2021年10月23日    大分・昭和電ド )

<日本・オーストラリア>前半16分、ペナルティーゴールを決める松田(撮影・岡田 丈靖)
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 世界ランキング10位の日本は同3位のオーストラリアに23―32で敗れ、1万7004人が詰めかけた19年W杯以来2年ぶりの国内テストマッチを落とした。それでも残り6分で4点差に迫る接戦を演じ、18年11月のロシア戦以来先発したSO松田力也(27=埼玉)はキックパスでトライをアシストするなど存在感を発揮。23年W杯フランス大会へ向け、田村優(32=横浜)からの定位置奪取をアピールした。

 自信なさげに10番を背負っていたかつての姿はない。3年ぶりに先発した松田がワラビーズを追い詰める立役者となった。「ずっと先発がない中で、いい準備をして待つことしかできなかった。凄く自信になった」。敗戦に「勝てるところまでいったので悔しい」と漏らしたが、その表情は充実感が満ちていた。

 最大の見せ場は前半26分。狭いサイドを攻め続けて逆サイドの防御が手薄となり、WTBレメキからボールを要求された。アドバンテージは出ていない状況。ボールを奪われればピンチを招く場面だったが「スキルを信じた」と30メートル先のレメキへピンポイントでキックパス。トライを演出し「練習からやってきたことを出せた」と大きくうなずいた。

 天才肌で攻撃をリードする田村と、攻守ともソツなくこなす秀才タイプの松田。田村は7月のアイルランド戦でも巧みなゴロキックでトライを演出したが、そのお株を奪ってみせた。松田も元々技術は高いが、高いプレッシャーの下で遂行できたのが成長の証。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも「うまく試合をコントロールした。キックパスでも成長を見られた」と称賛した。

 キックオフは高いドロップキックの技術があるレメキ、タッチキックは飛距離が出るFBマシレワに任せるなど、負担を軽減してもらいゲームコントロールに集中した。さらに、自身を含め先発に5人そろった帝京大OBも力強くサポート。3歳年上で寮では同部屋だったCTB中村は出足の速いディフェンスと後半のトライで援護。松田も「凄くサポートしてもらい試合を運べた」と感謝した。

 4年前の前回対戦でも10番で先発したが、精彩を欠いたプレーで30―63と完敗した。松田個人、そして日本代表としても大きな成長を見せた80分間。「次はチームを勝利に導き、もっとアピールしたい」。2年後も10番を背負うイメージが固まった。

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