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駿河台大 初の箱根切符!法大の「爆走王」徳本監督が予選会8位突破導く

[ 2021年10月24日 05:30 ]

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 ( 2021年10月23日    東京・陸上自衛隊立川駐屯地周回コース=21・0975キロ )

記念撮影に臨む駿河台大・今井(左)と徳本駅伝監督(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 41校が参加して行われ、駿河台大が10時間44分47秒で8位に入り、悲願の本戦出場を決めた。初出場校としては史上44校目。法大時代に「爆走王」として箱根路を沸かせた徳本一善監督(42)が就任して10年目のメモリアルイヤーに花を添えた。10位国士舘大までの10校が来年1月2、3日に行われる本戦への出場権を獲得した。

 茶髪にサングラスの異色のランナーが指揮官として箱根路に戻ってきた。駿河台大は個人6位のケニア人留学生ブヌカ(4年)がつくった貯金を生かし、全員が粘りの走りでタイムをまとめて8位。19年は12位、昨年は15位で本戦切符を逃した悔しさを晴らし、徳本監督は「長いようで短かった。この子たちの笑顔が見たかったので、10年間我慢してやり続けて良かったと思っている」としみじみと語った。

 12年から務めた監督業の10年間は、厳しいことの連続だった。「スクールウォーズとまではいかないが、漫画のような感じだった。スポ根のような感じでチームづくりをした」と就任当初を振り返った。

 当時のチームには週3日パチンコに通い、土日には宴会を開く学生がいた。エリート街道を歩んできた徳本監督にとってカルチャーショックにも近い経験だったが、「こんな子たちがいるんだということが凄く面白くて、勉強になった」と指導者としての闘志に火が付いた。

 箱根を熟知する指揮官は生活改善から手をつけた。エナジードリンクなどの炭酸飲料をよく飲む学生には科学的エビデンス(根拠)を見せ「箱根を目指すのであれば、炭酸ならば牛乳にしよう」などと根気よく指導を続けた。午後10時に携帯電話を回収して消灯させるなど、高校生のようなルールを徹底した。不規則な生活をする選手はもういない。「メンタルの強さは出場校で一番」と自負するチームが完成した。

 42歳の青年監督が次に目指すのは箱根に駿大旋風を巻き起こすことだ。法大時代は、いつも面白いことをやろうと箱根駅伝に挑んでいたという徳本監督。「その気持ちはいまでも変わっていない。一つでも上をジャイアントキリングしたい」と“ビッグマウス”は健在だった。

 《中学教員休職中の31歳・今井男泣き》中学校の保健体育の教員を休職し、箱根駅伝を目指す31歳の今井隆生(4年)が予選突破を決めて男泣きした。チーム10番目の1時間5分53秒で「ふがいない走りだったが仲間に助けられた」と涙を拭った。自己啓発等休業制度を利用して昨年4月に心理学部3年に編入。最後のチャンスで本戦出場を決め「監督が10年の節目の年に箱根に連れて行きたかった。徳本監督の新しい一面を発信したい」と意気込んだ。

 ▽徳本監督と箱根駅伝 法大では1999年から4年連続で出場。1年は1区で区間10位。2年は1区で区間賞、3年は2区で区間2位と好走。4年ではエースとして2区を走ったが、5・4キロ付近で右足肉離れを起こして無念のリタイア。途中棄権は大会史上8人目だった。学生時代は「ビジュアル系ランナー」として注目され、ビッグマウスといわれた言動には賛否両論があった。卒業後は日清食品で競技を続けたが、故障などもあり11年に駿河台大のコーチ、12年から監督に就任した。

 ▽駿河台大 1918年(大7)に開設された東京高等受験講習会が前身で、駿河台学園を母体に1987年(昭62)に駿河台大として設立。埼玉県飯能市にキャンパスを構え、法学部、経済経営学部など5学部を持つ。駿台グループとして駿台予備学校などがある。主なOBにお笑い芸人のアキラ100%。

 ▽箱根駅伝予選会 上位10校が本戦に出場できる。一斉スタートで行われ、各校10~12人が参加して、上位10人の合計タイムで争う。新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続き陸上自衛隊立川駐屯地周回コース(21・0975キロ)での無観客開催となった。落選校の中から「関東学生連合チーム」が編成されて、本戦にオープン参加する。

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