体操・村上茉愛“ラストダンス”床で金 演技直後はライバルに及ばずも“問い合わせ”で得点変更

[ 2021年10月24日 19:50 ]

体操・世界選手権最終日 ( 2021年10月24日    福岡・北九州市立総合体育館 )

<体操・世界選手権最終日>女子ゆか決勝、着地を決め笑みが弾ける村上茉愛(撮影・小海途 良幹)
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 種目別決勝が行われ、今大会での現役引退を示唆している村上茉愛(日体ク)が平均台で13・733点の銅メダル、床運動で14・066点の金メダルを獲得した。

 “ラストダンス”となる最終種目の床運動。H難度「シリバス」の着地は一歩、動いたが、最後まで大きなミスなく踊りきった。演技を終えるとフロアに深々とお辞儀。観客の拍手に応え、瀬尾コーチと抱き合った。

 自身の演技後は13・966点で14・000点のメルニコワ(RGF)に及ばなかったが、村上陣営はジャッジに確認を求める「インクワイアリー」を出し、Dスコアは5・7点から5・8点に修正され、14・066点となった。

 集大成と位置付けた東京五輪の床運動で、個人種目では日本女子初の表彰台となる銅メダルを獲得した。無観客の夢舞台を終え、有観客の今大会へ再び走り始めたのは直接、自分の演技を見てもらいたかったから。応援してくれたみんなに、そして、誰よりも支えてくれた母・英子さんに。18日、予選の演技で既に涙を流していた母は、この日も会場で愛娘を見守った。

 ▼村上「最初Dスコアが違ったりして、最初得点が出た時は、悔しいというよりも、着地は予選よりも跳ねたりとか、そういうのがあったので自分の実力かな、とも思ったんですけど最終的に優勝ができて、凄くいい形で競技を終えられることができて良かったなと思います。(会場の大きな拍手に)予選の時もそうですけど、皆さんの応援がなかったら今日は本当にできなかったと思っているので、凄く助けられたのもそうだし、最終的に優勝という形を見せられることができたので、この期間は特に皆さまに凄く感謝の気持ちがあります。これからはどんな形で自分が活躍するか分からないですけど、何か良いものを見つけたら、それをまた高みを目指して追求していきたいなと思っているので、これからも応援よろしくお願いします」
 

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