有森裕子氏が占う女子MGC 全員がいい面と危うい面 気持ちの波合えば松田が一番強い

[ 2019年9月15日 05:30 ]

優勝候補の松田瑞生
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 東京五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」は15日、明治神宮外苑前発着で行われる。女子は同9時10分にスタート。日本を代表するトップランナーが2枚の切符を巡って激戦を繰り広げる。2年にわたる東京五輪代表争いの集大成。日本マラソン史上初となる“一発勝負”を本紙評論家の有森裕子氏(52)が展望した。

 このコースの最大の特徴は、スタートとゴールに急な坂があるということです。最初の5キロは下りですが、ペースメーカーがいないので恐らくここで飛び出す選手はいないでしょう。折り返し地点の25キロと33キロは前後の差が分かる重要なポイントですが、少なくとも25キロでは全員がまだ先頭集団に残っているでしょうし、何もさえぎるものがない皇居付近の33キロは、晴れると日差しが強烈なので、仕掛けるには勇気がいります。

 私が注目しているのはその間にある30~31キロの小さな上りです。31キロの少し手前、中央通りを左に曲がって靖国通りに入った辺りで、何らかの動きがあってもおかしくない。現役時代に私はいつも曲がり角を利用してスパートしていました。仕掛けた時に一瞬、相手から姿を隠せるので逃げやすいからです。

 どの選手もいい面と危うい面を持ち合わせています。特に松田、安藤、岩出、小原は感情の起伏をうまく持っていけるかどうかで結果が変わってくる。逆に、鈴木はいい意味で感情をコントロールできる。ただ、マラソンの経験が少なく、スピードはあっても最後の上りを走り抜くパワーがあるかというと不安が残るのも確かです。

 結果を予想することは困難ですが、気持ちの波がうまく合えば一番強いのはやはり松田でしょう。松田に続くのが鈴木、そして岩出だと思います。岩出はパワーはあるし、性格的にもがんがん強気で来るはずです。うまくはまれば先頭でゴールに入る可能性も十分あるのではないでしょうか。 (92年バルセロナ銀、96年アトランタ銅メダリスト)

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