CTB中村亮土 幾多の壁超えたDFリーダー

[ 2019年9月15日 05:30 ]

最強ジャパン 桜戦士31人(14)

12番の座を射止めつつある中村
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 ディフェンスリーダーとして見せ場は十分だった。6日の南ア戦。後半に生まれた松島のトライの起点となったのが、中村のタックルだ。CTBとして決して大きくないが、その生かし方を知り尽くすからこそ生まれるビッグヒット。トゥポウをFBに回すチーム戦略もあり、12番の座を射止めつつある。

 壁にぶつかるたびに乗り越えた。全国から猛者が集まる帝京大では人の何倍も練習してAチームへ駆け上がり、4年時は主将も務めた。サントリーでも外国人がライバルとなるポジションで12番に定着。代表でも17年秋の欧州遠征では出番がなかった。だが決して折れない心で「きつい思いをしたが、その中でチームに貢献できた」。翌年にジョセフ・ヘッドコーチからリーダーグループに抜てきされるのは必然だった。

 本人は攻撃面を課題に挙げるが、昨年11月のイングランド戦ではトライを挙げた。どんな場面でもハードワーク。その背中はたくましく、頼もしい。

◆中村 亮土(なかむら・りょうと)1991年(平3)6月3日生まれ、鹿児島県出身の28歳。鹿児島実でラグビーを始め、帝京大で4度の大学選手権優勝を経験。14年にサントリー加入。代表19キャップ。1メートル78、92キロ。

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2019年9月15日のニュース