【岡崎真の目】羽生、高さと距離成長 フリーの進化も楽しみ

[ 2019年9月15日 02:30 ]

フィギュアスケート オータム・クラシック第2日 ( 2019年9月14日    カナダ・オークビル )

新しい衣装で演技する羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 羽生の冒頭の4回転サルコーは、踏み込んだ時に腰が先に回り始めたように見えた。結果的に左腰が引けたような格好になり、思いのほか体の軸が外に飛び出したような感じになってしまった。高さも流れもあって回転も十分だったが、軸が整わずに吹っ飛んで転んでしまったような印象だ。練習でもあまり良くなかったようなので、サルコーに関して言えばまだ本調子ではないのかもしれない。

 ただ、その後は素晴らしかった。特にトリプルアクセルは一瞬軸が外れてしまったのかと思ったが、サルコーの時とは違ってきちんとコントロールされており、降りた後の流れも全く問題なかった。もともとある程度軌道を外して高さと距離を出す選手。それが昨季より大きくなっているように私には見えた。恐らくこの先の4回転半を見越して、あと1回転足すために少し変えてきたのだろう。GOE(出来栄え評価)も高得点が付いているし、素晴らしい出来だったと思う。

 昨季より更に滑り込んで慣れてきた分、プログラム全体としても間の取り方や呼吸の合わせ方、音のとらえ方など細かい部分がよりブラッシュアップされている。フリーも昨季と比べてどう進化しているのか、4回転を何種類、何本入れてくるのか。今季を占う意味でも注目だ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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