服部勇馬「覚えていない。無我夢中」大迫傑との2位争い制して五輪切符

[ 2019年9月15日 15:15 ]

マラソングランドチャンピオンシップ ( 2019年9月15日    明治神宮外苑発着の42・195キロ )

<MGC>最終コーナーを曲がる服部勇馬(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 男子の服部勇馬(トヨタ自動車)が2時間11分36秒で2位に入り、20年東京五輪の代表に決まった。

 東洋大の先輩、設楽悠太(ホンダ)が序盤から飛び出す展開も、集団の中で冷静にレースを展開。終盤は日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)との壮絶な2位争いになった。

 40・7キロ過ぎに大迫に前に出られたが、42キロ手前で大迫を抜き返した。「大迫さんが後ろを振り返ったので、もしかしたらチャンスがあるのでは、と思って気持ちで走った。順位が入れ替わったところは覚えていなくて、気づいたらゴール手前だった。無我夢中で走った」と充実の表情を浮かべた。

 コース終盤の上り坂を攻略するために、箱根駅伝の5区に匹敵するような過酷な坂道でトレーニングを積んできた。愛知・蔵王山や長野・菅平の急勾配を疾走。「山の対策をやってきた」。流した汗は裏切らなかった。

 東洋大からトヨタ自動車に入社した16年当時、「暑さにも上りにも弱かった」と佐藤監督は振り返るが、東京五輪でのメダル獲得という目標はブレなかった。「これまで以上に努力をして、しっかり準備して取り組んでいきたい」と服部。表彰台を見据えた真の戦いが、ここから始まる。

続きを表示

この記事のフォト

2019年9月15日のニュース