太田忍、初の金メダル獲得!昨季王者を撃破 レスリング世界選手権

[ 2019年9月16日 01:55 ]

レスリング世界選手権第2日 ( 2019年9月15日    カザフスタン・ヌルスルタン )

<レスリング世界選手権2019・2日目>男子グレコローマン63キロ級表彰、金メダルを手に笑顔を見せる太田(撮影・会津 智海)
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 男子グレコローマンスタイルが行われ、非五輪階級の63キロ級はリオデジャネイロ五輪銀メダリストの太田忍(25=ALSOK)が昨季王者のステパン・マリャニャン(ロシア)を10―4で破り、初の金メダルを手にした。

 優勝が決まると、ガッツポーズで雄叫びを上げた。リードされた中、得意のがぶり返しで逆転。マリャニャンには今年3月のブルガリアでの国際大会決勝で敗れているが「自分の方がスタンドは強いと分かっていて、グラウンドのローリングが課題なのでその展開にしないようにと思っていた。作戦通り」と胸を張った。非五輪階級ながら初めて手にした世界一の称号に「気持ち良いです。世界で一番を知らなかった人間なので。少し遠回りはしたけど、良かったなという思い」と笑顔を見せた。

 主戦場の60キロ級は日体大の後輩で17年世界王者の文田健一郎(23=ミキハウス)に国内の選考大会で敗れ、東京五輪に向けては今大会の結果を待つ立場。文田がメダルを逃せば道が開ける。変更も視野に入れている67キロ級は今回3位以内に入れず、五輪出場枠の獲得も失敗。太田は階級を上げて五輪を目指すことも可能になったが「まだ60があるので。今までやってきた階級にこだわりたい」と強調した。金メダル1号で仕事を終え、16日に登場する文田に「見せびらかします」とニヤリ。あとは待つだけだ。

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