MGC女子2位の鈴木亜由子、30キロ以降笑って見えても「本当にキツかった」

[ 2019年9月15日 15:10 ]

マラソングランドチャンピオンシップ ( 2019年9月15日    明治神宮外苑発着の42・195キロ )

<MGC・表彰式>日本陸上競技連盟・横川浩会長(左)から表彰される鈴木亜由子(撮影・尾崎 有希)
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 女子は鈴木亜由子(日本郵政グループ)が2時間29分2秒で2位に入り、20年東京五輪の代表に内定した。大本命とみられていたプレッシャーに打ち勝ち五輪切符を勝ち取った、レース後の会見で喜びを語った。

 ――レースを終えて
 「まずは2位を確保できたところではほっとした気持ち。やはり、かなり後半苦しい走りになって課題も残った。2度目のマラソンと言うことでマラソンの怖さを知ったので、このレースを受け止めて五輪では納得のいく走りをして世界と勝負したい」

 ――脚の状態は
 「いまはかなり前腿に疲労が来ている状態」

 ――レースに影響与える緊張感だったか
 「それはなかった。いまできることをやってきたので、そこは落ち着いては臨めたと思う」

 ――メダル獲得に向けて追い込む余地は
 「今回、継続して練習ができたのは収穫。質という部分では上げていけると思う。まだまだレベルアップできる余地は残っている」

 ――30キロ以降、笑って見えたが
 「苦しくなると口角が上がる(笑い)。笑っているときは苦しいと思ってもらえれば。メンバーとかは亜由子さん笑っているきついんだなと思ったと思う。本当にキツかった」

 ――もう一度走るモチベーションは
 「後半長く苦しい、一番長い10キロでした。もう一度五輪で戦いたいという思いが、最後まで自分をゴールまで運んでくれた。1年弱でもう一度、しっかりと力を付けていきたいと思います」

 ――ラスト40キロ地点で高校時代の恩師が駆け付けてくれた
 「先生の姿は確認できました。『自分に負けるな』みたいなことを叫んでいたと思う。力になりました」

 ――最終的には3位小原に4秒差まで追い上げられた
 「これは油断できないなという思いで走っていた。脚が動かない状態だったが、もうとにかく、後ろを気にするというよりは何とか一歩一歩進めるだけでした。追いつかれる不安はずっとありました」

 ――暑さ対策について何か心掛けた点は
 「積極的に身体に水をかけたりしたが、暑さよりもスピードへの対応力が欠けていた」

 ――五輪代表への意気込みは
 「内定したということで、身が引き締まる思いです。今回スピード、持久力という点で課題が残ったので、トラックでのスピードをマラソンに生かせるように練習をしていきたいと思います」

 ――マラソンで怖さを味わった
 「やはり終盤にかなり脚が動かなくなって、マラソンって動かなくなると本当に動かなくなるんだなと経験した。初めてのマラソンは後半にスピードを上げられていたので、そこは本当に怖さを味わいました」

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