キヨピー 私が届いた郵便物をすぐに開けない理由 「面倒くさい」わけでなく…

[ 2023年5月16日 15:47 ]

大好きな5月もいつのまにか後半…もうすぐ梅雨なんやね。紫陽花はそれを待っている (写真提供・谷口キヨコ)
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 【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】面倒くさがりです。それも相当です。そんな面倒くさがりの私が、自分でも一番「あかんな」と思っているところが、ハガキや封書が届いてもすぐに読まないことです。なんでかって? なんか…面倒くさいんです。特に『重要』とかよく見えるところに赤でスタンプ押してあったりすると、絶対読みません。2、3日はねかせます。熟成です。発酵です。手紙をねかしていいことなんかあるわけないから…。はい、これは単なる言い訳です。

 もしかしたら、これは単なる面倒くさがりではないのかもしれません。「面倒くさい」というよりも「避けてる」んですね、用事を。

 そういえば、用事をするのが苦手です。できれば自分でしたくないです。大した用事もないし、そんなに忙しくもないし、社会的地位もないし、ギャラも払えないくせに「秘書がいたらええなぁ」と本気で思います。お誕生日とかに「何が欲しい?」とか無邪気に聞かれたら「別にないよ。物はいらんからご飯連れていって~」と答えることが多いですが、ほんまは「不動産か、秘書ほしい」と本気で思っています。全くかわいげありませんね。

 この「大切なことは避けたい」性格は昔からで、そのせいか、ここ一番に弱いです。「今や、今やで、ここが肝や」とか思うと、手汗が滴るぐらいびやーっと出てくるし、赤面するし、脇汗も出るし、しょうもないこと言い出すし、見事にテンパります。そんな方って多いのかな、とも思いますが、その、ここ一番のテンパりは書面を見るときにおいても発揮されます。つまり封書に『重要』と赤く書かれているのを見た瞬間、「あかん、これはテンパる!見てしまったらテンパりスイッチオンになるから今は見んとこ。落ち着いてから見よ。そのうち見よ」となるわけです。

 この愚かな行為で私は何度延滞料金を払ったり、勝手に契約延長になっていたり、逆に契約解除されていたり…でもたぶん私はこれからも『重要』を避けるのでしょう。あぁ、まるで自分の人生の『重要事項』を避けてきたように…。

 そういえば「いつ結婚するの?」とか「子供はどうするん?」とか聞かれると、なぜかいつも「2年以内ぐらいに」と答えていました。結婚もしたいし子供も欲しかったけど、具体的な予定がないし、今すぐしたいわけではない。その場合、1年以内では現実味がないけど、2年も経てばなんとかなるんちゃうか。まさにその結婚したい気持ちと子供欲しい気持ちが時をへて熟成されれば、自分の行動も変化するんやないか、と。だから「2年以内ぐらい」。しかし、なりませんでしたねぇ、熟成されずに無駄に時が過ぎただけ。人生最大級の、ある意味「用事」を先延ばしにしすぎた結果です。

 本気で事の重大さ、人生における重要事項について真剣に考えていなかったということです。やっぱりこれも避けてるってことになりますよね。

 でも、結婚や子供をもつことは、お金を払うだけでどうにかなることではありません。結局は先延ばしにしない自分の決断と行動なんですよね…。

 あぁ、家には『重要』と赤いスタンプが押された封書が2週間ほど置いたまま…。今日帰ったら、封を開けなきゃな。まずはそこからやな。

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