「鎌倉殿の13人」黒幕?三浦義村 息継ぎなしで扇動!公暁は大銀杏へ…ネット早くも悲痛「もう詰将棋」

[ 2022年11月13日 20:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第43話。三浦義村(山本耕史)を問い詰め、源頼家の死の真相を知った公暁(寛一郎・左)は…(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は13日、第43話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

 第43話は「資格と死角」。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)に嫡男が誕生せず、後継者問題がくすぶっていた鎌倉。建保5年(1217年)6月、そこへ修行を終えた公暁(寛一郎)が6年ぶりに京から帰還。その胸には鎌倉殿となることへの強い意志を宿しており、乳母夫(めのと)の三浦義村(山本耕史)と共謀する。一方、北条義時(小栗)と実衣(宮澤エマ)も実朝の言動に不満。そんな中、実朝の相談に対して後鳥羽上皇(尾上松也)から返事が届く。これに政子(小池栄子)や泰時(坂口健太郎)は…という展開。

 実朝が京から跡継ぎを迎えることを知った義村は「ちょっと待ってくれ。どういうことだ」「おかしいだろ!と義時を詰める。鶴岡八幡宮の別当として4代鎌倉殿を支えるよう、実朝から直接告げられた公暁は「話が違う!」と憤慨。差し当たり、予定通り「千日参籠」(外界との交流を断ち、堂内にこもって神仏に祈ること)に入った。

 実朝は義時たちを招集。義時は2代鎌倉殿・源頼家(金子大地)の前に揃い踏みした“13人衆”を思い出した。そこへ千日参籠を抜け出した公暁も現れる。評議は紛糾しかけたが、実朝が「上皇様は親王様の中から誰かを遣わしてもよいと仰せだ」と明かすと、阻止したかった義時、義村、実衣も黙るしかなかった。

 義村は弟・三浦胤義(岸田タツヤ)に「いや、俺はあきらめん。三浦が這い上がる最後の好機なんだ。何とかしなければ」。策を練る。

 建保6年(1218年)2月、政子が北条時房(瀬戸康史)を従え、上洛。政子は広元の助言を生かして藤原兼子(シルビア・グラブ)と、時房は蹴鞠を通じて後鳥羽上皇と意気投合。実朝の後継者は頼仁(よりひと)親王に決まった。実朝は後見人として左大将に。右大将だった父・源頼朝(大泉洋)を超えた。

 公暁が鎌倉殿になる芽は摘まれた。義村は「若君が鎌倉殿になれば、必ず災いが降りかかる。これでよかったのです」「御母上から何も聞いていないのですか」「御父上の、死に至るまでの経緯を」と意味深に語る。

 公暁「父は、志半ばで病に倒れたと」

 義村「なるほど」

 公暁「なるほどとは何だ。本当は何があった。言え」

 義村「つつじ殿は、あなたに穏やかに暮らしてもらいたいがゆえ嘘をつかれた。その思いを私ごときが覆すことはできません」

 公暁「なぜ母は嘘をついた!」

 義村「言えませぬ!北条義時は無二の友。長年にわたって手を取り合ってきた仲間。友を売ることはできません」

 公暁「義時が関わっているのか」

 義村「これ以上は。(公暁に胸ぐらをつかまれ、座る)あなたの父上は殺されたのです。北条の手によって」

 公暁「思い出した。幼い頃、見知らぬ老婆(比企尼)が現れて、何やら呪文のような言葉を残していった。北条を許すな、北条を許すなと」

 義村「(堰を切ったように)北条は頼家様とその家族を皆殺しにした。本来ならば跡を継ぐべきあなたの幼い兄(一幡)も義時によって殺された、わずか6歳で!(立ち上がり)北条を許してはなりませぬ。そして、北条に祭り上げられた源実朝もまた、真の鎌倉殿にあらず(立ち去る)」

 公暁「許せぬ」

 そして7月8日、左大将となった実朝が初めて直衣をまとって鶴岡八幡宮を参拝する「直衣始(のうしはじめ)の儀式」が執り行われた。実朝は大階段を上る途中、履物の中から小石を拾う。大階段の物陰に潜む公暁が、その様子を見つめていた…。

 「半年後、同じ場所で繰り広げられる惨劇。そのことを、彼らは、まだ知らない」(語り・長澤まさみ)

 直衣始の儀式の図には「大銀杏」の文字。野心に燃える義村の扇動と、第32話「災いの種」(8月21日)の比企尼(草笛光子)の呪い――。建保7年(1219年)1月27日、雪が降り積もる“運命の日”が近づく。

 SNS上には「もう号泣の予感しかしない」「12月まで心がもたない…」「展開がもう詰将棋のようだ」「義村の息継ぎなしの長台詞」「公暁は比企尼の呪いを忘れていたのか…。息継ぎせず早口で一気に北条の悪行を述べ立てるヤマコーさんというか、義村が迫真の演技すぎて怖い」「義時の大安売りじゃねえか、義村」「義村のスタンドプレーなのか、義時とのタッグなのか、分からないのが怖いわ」「もう公暁が大銀杏の陰にいる」「もう大銀杏の陰に隠れる練習をしている公暁君」「公暁がもう半年後ロケハンしてて怖い」などの声が続出。早くも悲痛な叫びや戦慄が広がった。

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