橋下徹氏 ウクライナで戦闘参加の邦人死亡に「ウクライナ国籍になって戦うんだったら意思は尊重されるが」

[ 2022年11月13日 09:55 ]

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が13日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。ウクライナでロシアとの戦闘に参加していた20代の邦人男性が、現地時間の9日に死亡したことを外務省が11日、確認したと明らかにしたことに言及した。

 外務省は、氏名や死亡した場所などは公表していない。日本人の「義勇兵」が死亡したとの交流サイト(SNS)上の情報があり、在ウクライナ大使館が事実関係を確認していた。日本政府はウクライナ全土に退避勧告を出している。松野博一官房長官は記者会見で、同大使館が男性の家族への連絡など必要な支援を行っていると説明。その上で「どのような目的であれ、ウクライナへの渡航はやめてほしい」と呼びかけた。

 橋下氏は、日本人が国外で戦闘に参加することに「刑法は、国民が国外で殺害行為をやった場合も日本国内の刑法が適用されるんです。これは防衛出動が発動された場合には、自衛隊が国外で殺害行為をしても正当業務行為ですから、防衛出動が発動される前のPKOだとかそういう段階だと、刑法が適用されるかどうかまだ議論中。ここは整理しないといけない」とした上で、「ただ今回の問題に限って言うと、正規軍だと言われますが、日本国籍のまんまなんですよ。だから僕、ウクライナ国籍になって、ウクライナ国民として戦うんだったらその意思は尊重されなければいけませんが、今、日本人なんでね」と指摘。そして、「問題提起をするにせよ、日本の国は正義のための殺害は2つしかなくて、死刑と軍による戦闘行為。先ほども言ったように、軍というのは正規軍。日本は、日本国籍を持って外国の部隊に入ることが許されるのかどうなのかというきちんとした議論がないまま、これが貴い行為だからと言って僕は許すことはだめだと思います」と持論を展開した。

 その上で「日本国内においても、犯罪被害者とか、いじめに遭った被害者とか、恨みつらみで相手を殺したいと思う気持ちもみんな我慢しながら法に従っているわけですよ」とし、「だから今回、確かにウクライナのために、という気持ちはある、ロシアを許せないという気持ちはあるけれども、やっぱり成熟した民主国家である日本国民である以上は、今の法に従って、どんなにウクライナのためであっても、国外のおいての殺害行為は絶対にだめだという前提で僕は考えないといけないと思いますね」と自身の考えを述べた。

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2022年11月13日のニュース