秋元康氏 若者のテレビ離れ加速も「テレビがつまらなくなったとは全く思っていない」ワケ

[ 2022年9月16日 12:40 ]

秋元康氏
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 作詞家でプロデューサーの秋元康氏(64)が15日放送のテレビ東京「カンブリア宮殿」(木曜後11・06)にゲスト出演。若者のテレビ離れが加速するエンタメ業界の変化について言及した。

 同番組は800回記念として、秋元氏を2週連続で特集。秋元氏は10代で放送作家としてデビュー以来、作詞家として「おニャン子クラブ」の楽曲や美空ひばりの「川の流れのように」、そして、2006年からAKB48を、2011年からは乃木坂46をプロデュースし、社会現象を起こした。番組では、64歳になった現在も365日、膨大な仕事量をこなしている秋元氏の日常に密着した。

 時代が激変する中、「僕らが育ってきたテレビという文化が大きく変わろうとしている時だと思う。今の子どもたちがテレビを見なくなってしまった。時代が変わった」と秋元氏。「よく言われるんですけど、“テレビの視聴率が取れない”“テレビがつまらなくなった”と…でもそれはテレビの全盛期にも言われたこと。それは言いたいだけ」とキッパリ。「今も僕はテレビがつまらなくなったとは全く思ってなくて、ちゃんと見るとどの番組も面白い。ただ、テレビを見る時間が無くなったというのが正しいと思う」とし、「その時間に違うこと、例えばスマホやタブレットを見ているとか、SNSだったり、配信のコンテンツだったり、そっちに取られていると思う」と私見を述べた。

 テレビ離れが進み、倍速視聴、縦型ドラマと大きく変化する。「倍速視聴は凄い。配信は凄くコンテンツ数が多い。みんな選びきれない。昔だったら『ハウスオブカード見た?』とか『24 トゥエンティフォー見た?』だったが、今は何話まで見た?って。途中で見るのをやめる前提で見ている。最後まで見る人って本当に少ない」と見解。「だけど、“雰囲気を見たい!”とか、“話題になっているものはのぞいてみたい”とか…自分たちの首を絞めるような言い方をすると、だんだんコンテンツがデパ地下な感じ、いろいろなところで試食しながら、なんとなくという、あまりにもコンテンツが多すぎる。昔だったら心理描写だったり、ちょっとした間みたいなものが面白いという時代から、ストーリーは字幕で見せて、“このあとどうなる?”というある種のクリフハンガー的な翌週への引っ張りとか。そのうち、ハイライトシーンだけのドラマも出て来ちゃうんじゃないかと思う」と話した。

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2022年9月16日のニュース