石橋貴明「申し訳ないと思っている」 吉井理人氏とメジャー挑戦の裏話を語る

[ 2022年8月21日 11:21 ]

石橋貴明
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 お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(60)が21日、TBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)に出演。近鉄、メッツなどで活躍した吉井理人氏(57=現ロッテ・ピッチングコーディネーター)とメジャー移籍の裏話について語った。

 当時、ヤクルトに在籍していた吉井氏は1997年オフにFA権を行使。巨人や西武、横浜、阪神、中日など複数球団から声がかかっていた。

 石橋は「申し訳ないなと僕は思っている」と当時の状況を振り返りながら謝罪。というのも「争奪戦になっていて、巨人はものすごい金額を出してる。西武は当時、東尾(修)さんが監督で箕島(出身)でしょ?吉井くんも箕島だから来いって言われたら絶対、行かないといけない状況で、横浜は権藤(博)さんがいた。近鉄時代の投手コーチ」と各球団から好条件で誘われていたとした。

 吉井氏がさらに「中日も星野(仙一)さんが“今から東京行くから”って言われて、“お前ジャイアンツ入ったら承知せーへんぞ”って脅されたんですよ。阪神は吉田(義男)さんが監督で、低い提示して、さっと帰って行きました」と内幕を明かし、石橋を笑わせた。

 その上で石橋は吉井氏に謝罪した理由を説明。「争奪戦まっただ中の時に事務所の忘年会に野茂(英雄)が連れてきたんですよ。俺がべろべろで酔っ払ってるところに野茂が連れてきて“タカさん、吉井さんがビビってるんですよ”って。“FAせっかく取ったのにメジャーにビビって日本球団と契約しようとしてるんですよ”って」と吉井氏がメジャー挑戦をためらっていると伝えられたという。

 そこで石橋は「俺、酔っ払ってるから、“吉井くんメジャー行きたいんじゃないの?メジャー行きたいからFA宣言したんじゃないの?ビビッってないでメジャーでしょ”って俺が勝手に“メジャーで勝負、勝負”って言った」と泥酔状態でメジャー挑戦を後押しした。
 
 すると、数日後に吉井氏の「メジャー挑戦」と報道が出たといい「あれ?俺、余計な事言ったかなって。話を聞いてたら、当時の日本のプロ野球の球団は3年何億ってものすごい金額提示してるのに、メジャーは1000万いかないぐらいの…」と日本の球団は高額年俸を提示している一方でメジャーからの誘いは安かったことから、余計な口出しをしたと心配になったそうだ。

 吉井氏によると「メジャーの最低年俸でしたね、それでも2000万ぐらい。日本は4億ぐらい」と提示された金額は日米でかけ離れていたという。

 石橋は「その何年契約を吹っ飛ばして2000万で行っちゃって、俺余計なこと言ったと思って。それで、メッツに行って、その年かな?俺がニューヨークに仕事で行って吉井くんと会って、肉ごちそうした」と2000万という格安条件でメジャー挑戦し、メッツに移籍した吉井氏にお詫びもかねてアメリカで食事をごちそうしたと明かした。

 吉井氏も「メジャーリーガーなったのに何かひもじいなって」と笑わせたものの、メジャー挑戦は「大正解です。お金の面では損したかもしれないですけど、野球人としても人間としてもアメリカ行って成長したなって思ってますね」と大きな転機になったと振り返った。

 石橋はこの言葉を聞き「良かった。あの時、メジャーだよって言った責任を感じていたからほっとした」と一安心し、2人で昔話を笑っていた。

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